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Jリーグ 4年前

マリノスが15年ぶりのリーグ制覇へ王手! FC東京が逆転優勝を果たすための過酷な条件とは?【J1優勝争いの現状】

明治安田生命J1リーグ最終節が、12月7日に行われる。今季のリーグ戦もいよいよ残すところ1試合。横浜F・マリノスとFC東京に優勝の可能性が残されているが、最後に笑うのはどちらになるだろうか。(文:編集部)

text by 編集部 photo by Getty Images

残り1試合でマリノスが一歩抜け出す

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今季のJ1リーグで優勝を果たすのはマリノスかFC東京か【写真:Getty Images】

 横浜F・マリノス、FC東京、鹿島アントラーズの3クラブが熾烈な優勝争いを繰り広げていた今季の明治安田生命J1リーグだが、前節でそれぞれのクラブの明暗がハッキリと分かれる形となった。

 前節、ホームでヴィッセル神戸と対戦したのは鹿島。逆転でのリーグ制覇に向け絶対に落とせない一戦となったが、同クラブは14分にFW藤本憲明に先制ゴールを奪われると、29分にはFW郷家友太にも得点を奪われ、早い時間に2点のビハインドを背負ってしまう。

 その後、鹿島はMF土居聖真の得点で一時は1点差に詰め寄るものの、試合終盤の88分にFW小川慶治朗に得点を許し万事休す。本拠カシマサッカースタジアムで1-3の完敗を喫し、リーグ戦3試合勝ちなしとしてしまった。

 その鹿島を勝ち点で上回り2位につけていたFC東京も前節は大苦戦を強いられた。ホームで浦和レッズと対戦したFC東京は、39分にFWマルティノスに先制ゴールを奪われるなど1点リードを許す。さらに同クラブにとって痛手となったのが、FWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙佑が負傷でプレー続行不可能となってしまったこと。攻撃面での迫力を失った。

 FC東京は69分にFW田川亨介の得点でなんとか同点に追いつくものの、それが精一杯。その後は逆転弾を奪うことができず、優勝が遠のく2戦連続ドローという結果に終わってしまった。

 そんな2クラブとは対照的な結果を収めたのは首位・マリノス。前節に川崎フロンターレとの「神奈川ダービー」に挑んだ同クラブは、8分という早い時間にFW仲川輝人が先制弾を奪取。前半はその1点止まりとなったものの、後半にFWエリキが2ゴールを挙げる活躍を見せ、試合終盤にはMF遠藤渓太にも得点が生まれる。アウェイで自慢の攻撃力を発揮したマリノスは最終的に4-1と大勝し、リーグ戦6連勝を果たすことになった。

FC東京が逆転優勝するには?

 マリノスが川崎Fから勝ち点3を奪ったことにより、鹿島の今季リーグ優勝の可能性は消滅。FC東京も残り1試合でマリノスに勝ち点差を3ポイント離される結果となった。

 よって、今季のJ1リーグで優勝の可能性を残すのはマリノスとFC東京の2クラブということになった。そして、最終節はその両者による直接対決が組まれている。

 だが、優勝に近いのはマリノスと見て間違いないだろう。同クラブは最終節で引き分け以上の成績を収めれば文句なしの優勝。仮に敗れても、それが3点差以内のものであればタイトル獲得を決めることができる。さらに舞台は本拠・日産スタジアム。2004年以来、15年ぶりとなるリーグ制覇は限りなく近いと見ていいだろう。

 一方、悲願のリーグ制覇を目指すFC東京であったが、最後の最後で痛い足踏みとなった。逆転で優勝を果たすには今節でマリノスに勝利するのが絶対条件。さらにマリノスとの得失点差が現時点で7ポイント離れているため、最終節では敵地で4点以上の差をつけ勝ち点3を奪わなければならない。

 さらにFC東京にとって不安なのはD・オリヴェイラと永井のコンディション。前節に両者とも試合中に負傷してピッチを後にしており、最終節に万全な状態で挑めるかどうかは微妙なところ。マリノスから4点を奪うことが最低条件という難しい状況で、強力な2トップがお互いに力をフルで発揮できないとなると立場はさらに厳しくなるだろう。

 いよいよ迎える運命の最終節。キックオフの瞬間は刻一刻と近づいている。果たして日産スタジアムで歓喜に沸くのはどちらのクラブだろうか。

(文:編集部)

【了】

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