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モウリーニョが放ったアーセナルへの4つの暴言。今や懐かしい…ヴェンゲルとの舌戦の数々【編集部フォーカス】

トッテナムの新監督にジョゼ・モウリーニョが就任した。マウリシオ・ポチェッティーノ解任発表からおよそ13時間後というスピード感だったこともあり、メディアを大いに賑わせた。ただメディアを騒がせる事に関してはポルトガル人監督の専売特許である。特に新チームのライバルクラブであるアーセナルに対して、過激な発言を何度も残して話題になってきた。そこで今回はモウリーニョのアーセナルに対しての過去の発言を振り返っていきたい。(文:内藤秀明)

シリーズ:編集部フォーカス text by 内藤秀明 photo by Getty Images

「彼はきっと“覗き”が好きな人間なんだろうね」(2005年10月)

ジョゼ・モウリーニョ
「ヴェンゲルは口を開けばチェルシーの話ばかりする」と発言したモウリーニョ【写真:Getty Images】

 新進気鋭の若手監督としてチェルシーを率い始めた03/04シーズンはリーグ戦の総失点が15という圧倒的な堅守でリーグを制したモウリーニョだったが、2年目の04/05シーズンは10月に不調に陥った。ホームで行われたエバートンを戦1-1で引き分けると4日後のカーリングカップ(現カラバオカップ)で格下チャールトン相手にPK戦で敗北。チーム状況は芳しくないように見えた。

 そんなチェルシーの状況に対して会見でコメントを残したのが当時アーセナルで監督を務めていたアーセン・ヴェンゲル監督だ。西ロンドンのライバルを「昨季のチームにあった確固たる信念が薄れかかっている」と分析する。

 しかしこの発言がモウリーニョを激怒させた。

「ヴェンゲルは口を開けばチェルシーの話ばかりする」

「彼は“覗き魔”なのだろう。家に大きな望遠鏡があり他の家族を窓から覗いて何が起きるか観察している。ヴェンゲルはそのような部類の人だ。ある種の病気だよ」

 ちなみに『覗き魔』を表現する際にモウリーニョは“Voyeur”という単語を使った。これは精神疾患や性的な意味での“覗き”も表現する単語である。モウリーニョはさすがに言い過ぎたと感じたのか2か月後には「ヴェンゲルを傷つける意図はなかった。過去に戻れるなら発言を撤回したい」と反省の色を見せている。

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