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東京五輪 4年前

日本代表どこよりも早い採点、森保一監督まとめ(終)。AFC U-23選手権で屈辱的最下位…進退が問われる結果に

シリーズ:どこよりも早い採点 text by 編集部 photo by Getty Images

AFC U-23選手権・GL第2節 U-23シリア戦

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AFC U-23選手権・GL第2節、U-23シリア代表戦のU-23日本代表スターティングメンバー

【U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表 U-23アジア選手権グループB第2節】

 初戦のU-23サウジアラビア代表戦を落とした森保ジャパンは崖っぷちに立たされた。AFC U-23選手権の第2節、U-23シリア代表戦で敗れるとその時点でグループリーグ敗退が決まるからだ。すでに東京五輪本大会行きが確定しているとはいえ、大舞台でメダル獲得を目指す森保ジャパンとしては、決勝トーナメント行きを逃すという最悪の結末だけはなんとしても避けたかった。

 しかし、森保一監督率いるチームはこの試合でも大苦戦を強いられた。

 試合開始からわずか8分、U-23シリア代表にコーナーキックのチャンスが巡ってくると、蹴り込んだボールはペナルティエリア内中央へ。そこに反応したDF町田浩樹がボールをクリアしようとした際に相手の顔面を蹴ってしまい、これがファウルとされPKを献上。これをFWアブドゥルラフマン・バラカトに決められ、いきなりリードを奪われてしまった。

 ただ、その後はU-23日本代表がボールを保持する展開に。それが功を奏し、31分にはMF相馬勇紀が同点弾を叩き出している。

 後半も主導権を握るのは森保ジャパン。DF橋岡大樹、相馬の両ウィングバックが幾度となく縦への突破を図り、クロスボールからチャンスを演出した。

 しかし、フィニッシュにはなかなか繋がらず。徐々にチーム自体のバランスも崩れていった。中盤での連係、カウンターへの対応など、U-23シリア代表を前に後手に回る要素はいくつもあった。

 そして86分、U-23シリア代表にカウンターを許すと、最後はFWアハマド・ダリにゴールネットを揺らされ万事休す。試合は1-2で終了している。

 この結果を受け、森保ジャパンは1試合を残しての敗退が決まった。停滞する攻撃、カウンターへの対応、効果を発揮できない采配。ここまで露呈してきた課題は、こういった重要な試合でも改善されることはなかった。この試合の森保監督の採点は以下の通り。

森保一 4.5 引いた相手に対し、攻撃の工夫が見えず。相馬の個人技による1ゴールのみで2連敗と、いよいよ限界が見えてきた

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