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Jリーグ 4年前

ヴィッセル神戸、5年間の歴代フォーメーション。イニエスタですら古株に…“バルサ化”進めチームは激変

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ポドルスキ加入もチームは…(2017年)

ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:9位(13勝5分16敗)
YBCルヴァンカップ:ベスト8
天皇杯:ベスト4


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 ネルシーニョ体制の3年目。前年のリーグ戦でJ1におけるクラブ史上最高順位を記録したヴィッセル神戸への期待値は、当然ながら高かった。オフ期間にはDF渡部博文、MF高橋秀人、MF大森晃太郎など即戦力級の選手も多く補強。初の栄冠も視野に入れていたと言えるだろう。

 しかし、神戸は開幕から4連勝とスタートダッシュには成功したものの、第7節の柏レイソル戦を1-2で落とすとそこから4戦連続未勝利。チームの勢いは早々に失われた。

 最大の誤算は開幕戦で負傷したFWレアンドロが長期離脱を強いられたことか。2016シーズン得点王に輝いた同選手を欠いた神戸は攻撃面での迫力を失った。さらにFW渡邉千真やFW田中順也といった面々の序盤から不調にあえぎ、なかなか浮上のキッカケを掴めなかった。最終的に前半戦を11位で終えている。

 夏には3月に獲得を発表していたFWルーカス・ポドルスキが合流。ドイツ代表として世界一に輝き、アーセナルやケルンで活躍したレフティーには大きな期待が寄せられた。さらに神戸は元日本代表FWのハーフナー・マイク獲得も発表。後半戦の巻き返しを狙うべく、積極的な補強を行った。

 しかし、チームの調子は上向かず、8月にはネルシーニョ監督を解任。後任にヘッドコーチを務めていた吉田孝行氏を迎えた。

 新指揮官はまず守備の安定感を求めた。確かに渡部、DF岩波拓也、GKキム・スンギュらを中心として守備陣はシーズン中盤から奮闘していたと言えるだろう。しかし、攻撃陣はことごとく不発に終わった。レアンドロという絶対的存在を欠く中、ポドルスキやハーフナーといった新戦力は起爆剤にならず。ストロングポイントは見当たらなかった。この年のチーム最多得点者は渡邉で「8得点」。上位を狙うチームにしては少なすぎる数字だ。

 結局、神戸は3連敗フィニッシュでリーグ戦9位という成績に終わった。初の栄冠を目指し積極補強も行ったが、それが結果に表れることはなかった。ポドルスキ加入などの話題性はあったが、監督交代を行うなど厳しいシーズンになったと言えるだろう。

▽GK
キム・スンギュ

▽DF
岩波拓也
渡部博文
高橋峻希
橋本和

▽MF
ニウトン
藤田直之
小川慶治朗
大森晃太郎

▽FW
渡邉千真
ルーカス・ポドルスキ

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