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Jリーグ 4年前

ヴィッセル神戸、5年間の歴代フォーメーション。イニエスタですら古株に…“バルサ化”進めチームは激変

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

イニエスタ加入&リージョ招聘(2018年)

ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:10位(12勝9分13敗)
YBCルヴァンカップ:プレーオフステージ敗退
天皇杯:4回戦敗退


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 バルセロナを目指して吉田孝行監督体制2年目を迎えたヴィッセル神戸は、開幕から躓いた。第1節のサガン鳥栖戦を1-1で終えると、第3節のベガルタ仙台戦まで勝ちなし。その後は勝ち負けを繰り返すことになるのだが、第10節から第13節の4試合で連続未勝利に終わるなどなかなか上位への道を切り拓くことができなかった。

 そんな中、神戸はスペイン代表MFのアンドレス・イニエスタを完全移籍で獲得したことを発表。サッカーファンなら誰もが知る名手の来日は、日本国内だけでなく世界中で大きな話題となった。

 ロシアワールドカップ後にJリーグデビューを果たしたイニエスタは、日本の地でも圧巻のプレーを披露。チーム全体の勢いを加速させ、日本中の視線を集めた。さらにこちらも新加入のMF三田啓貴、若武者のMF郷家友太といった選手も奮闘してチームを牽引。彼らの活躍もあり、神戸は第23節終了時点で5位につけるなどAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を射程圏内に捉えていた。

 しかし、9月に入って3連敗を喫した神戸は吉田監督を解任。後任にはジョゼップ・グアルディオラ監督の師匠とも言われるファン・マヌエル・リージョを迎えた。これによりチームのスタイルもガラリと変わった。

 リージョ監督の初陣は第29節のV・ファーレン長崎戦。以降、スペイン人指揮官は5試合で指揮を執ったが、2勝2分1敗とまずまずの成績を収め、チームに残留をもたらした。

 12勝9分13敗の10位という成績は決して評価できるものではない。ただ、「バルセロナを目指す」ためにイニエスタを獲得、リージョ監督の招聘などクラブのビジョンは明確であった。終盤にはGK前川黛也を抜擢、DF伊野波雅彦の中盤起用など新指揮官の色も出ている。2019シーズンを見据えた新スタイルへの転換を図った点は決して悪くなかった。

 夏に加わったFW古橋亨梧、DF大崎玲央は主力に定着し、残留に貢献した。この点も収穫と言えるだろう。

「勝負は2019シーズン」。そんな思いが伝わるような2018シーズンとなった。

▽GK
キム・スンギュ

▽DF
大崎玲央
渡部博文
三原雅俊
ティーラトン

▽MF
藤田直之
伊野波雅彦
三田啓貴
ルーカス・ポドルスキ
アンドレス・イニエスタ

▽FW
古橋亨梧

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