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Jリーグ 4年前

サガン鳥栖、5年間の歴代フォーメーション。F・トーレスら大型補強敢行も…2季連続残留争いというジレンマ

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

積極補強を敢行(2017年)

サガン鳥栖
サガン鳥栖、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:8位(13勝8分13敗)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:3回戦敗退


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 マッシモ・フィッカデンティ監督体制の2年目。オフ期間にはGK林彰洋、MF早坂良太、MFキム・ミヌら主力選手がチームを離れたが、クラブは新たにMF小川佳純、FW小野裕二、GK権田修一、DF小林祐三ら経験豊富な人材を確保。シーズン開幕直後にはセリエAで活躍していたコロンビア代表FWのビクトル・イバルボも獲得している。文字通りの「積極補強」を行い、上位進出を目指した。

 ところが、鳥栖は開幕5試合を1勝2分2敗の成績で終えるなどスタートダッシュに失敗。その後も勝ち負けを繰り返すなど安定感を欠いたチームは、なかなか勝ち点を伸ばすことができず。前半戦を10位で終えるなど、物足りなさが残った。

 巻き返しを狙うべく、鳥栖は夏にDFチョン・スンヒョン、MF河田広貴などを獲得。攻撃の中心となっていたMF鎌田大地がドイツ・フランクフルトへ旅立ち、新加入の小川もわずか半年で期限付き移籍となったが、契約の問題で一時的にチームを離れていたイバルボが復帰。攻守両面での立て直しを目指した。

 しかし、後半戦も波に乗ることはできなかった。連勝は第19節のサンフレッチェ広島戦、第20節の清水エスパルス戦の1回のみに留まるなど、好不調の波が激しく、中位を彷徨い続けるばかり。シーズン終盤には様々なシステムも試したが、どれもフィットするものはなく、当初の目標とは遠い8位でシーズンを終えることになった。

 レンタルでやって来たMF原川力はチーム最多の7得点をマークするなど中盤で代えの効かない選手となった。しかし、小川は半年でレンタルに出され、小野は2得点、イバルボとFW趙東建は5得点、チョン・スンヒョンもDFラインの一角に収まったがプラスに働いたとは言えず、この年加入した選手はことごとく不完全燃焼となってしまった。ユースから昇格したFW田川亨介の可能性は感じたものの、全体的には「外れ」が多かった印象だ。

 失点数は前年の「37」から「44」に増加。DFキム・ミンヒョクの相方がなかなか定まらず、安定感を欠いたのが大きな原因となった。セットプレーからの失点も多く、このあたりは大きな課題として残ったと言えるだろう。

 上位進出を目指しての積極補強であったが、結果的には8位フィニッシュ。前年と比べ成績は上がっているが、あまり大きな評価はできないシーズンとなってしまった。

▽GK
権田修一

▽DF
キム・ミンヒョク
チョン・スンヒョン
小林祐三
吉田豊

▽MF
高橋義希
福田晃斗
原川力
小野裕二

▽FW
ビクトル・イバルボ
豊田陽平

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