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Jリーグ 4年前

サガン鳥栖、5年間の歴代フォーメーション。F・トーレスら大型補強敢行も…2季連続残留争いというジレンマ

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

新監督就任(2016年)

サガン鳥栖
サガン鳥栖、2016シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:11位(1st:15位/2nd:8位)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:4回戦敗退


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 前年のリーグ戦で11位と不完全燃焼に終わったサガン鳥栖は、森下仁志監督との契約を解除。新監督候補にはハンブルガーSVやヴォルフスブルクで指揮を執ったフェリックス・マガトの名も挙がっていたが、結果的に招聘は実現せず、イタリア人のマッシモ・フィッカデンティが新指揮官に就任することになった。

 MF水沼宏太やMF藤田直之ら主力がチームを去る中迎えた1stステージは大苦戦を強いられた。フィッカデンティ監督はチームの基本システムを中盤をダイアモンド型とした「4-4-2」へ変更し、守備から連動性のある攻撃に繋げるポゼッション重視の戦い方を目指したのだが、得点数が伸び悩み勝ち切れない試合が増加。失点数は大幅に減ったのだが、結局新スタイルの浸透が進まず、1stステージを降格圏ギリギリとなる15位で終えることになった。

 ただ、2ndステージはフィッカデンティ監督の戦術が浸透し、6試合連続無敗という好スタートを切っている。1stステージではボールを繋ぐことを意識しすぎて停滞に陥ることも少なくなかったが、2ndステージではFW豊田陽平の頭を狙うシンプルな攻めも見られた。豊田の強さ、鳥栖本来のハードワークにフィッカデンティ監督の植え付けた守備意識。すべてが噛み合い始めていた。

 結果的に2ndステージは8位フィニッシュ。年間では11位につけ、5年連続のJ1残留を果たすことになった。得点数は全34試合で「36」とまだ物足りなさは残ったが、失点数は前年より17減少した「37」。なかなか勝てない時期もありながら1年通してスタイルを貫き、残留を掴んだのはチームとして大きな手応えとなったはずだ。

 ただ、シーズン序盤は勿体なかった。そもそも監督人事が遅れ、フィッカデンティ監督が理想とするサッカーにフィットできる選手を獲得できたのかは、開幕当初からの疑問だった。実際シーズン途中にはDF丹羽竜平やDF菊地直哉ら9人もの選手を放出する事態となり、竹原稔社長とフィッカデンティ監督が説明のために記者会見も開いている。監督人事等がもう少しスムーズに行えていれば、結果は少し違ったのかもしれない。

▽GK
林彰洋

▽DF
谷口博之
キム・ミンヒョク
藤田優人
吉田豊

▽MF
高橋義希
福田晃斗
キム・ミヌ
鎌田大地

▽FW
早坂良太
豊田陽平

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