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Jリーグ 4年前

サガン鳥栖、5年間の歴代フォーメーション。F・トーレスら大型補強敢行も…2季連続残留争いというジレンマ

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

F・トーレス加入もチームは低迷(2018年)

サガン鳥栖
サガン鳥栖、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:14位(10勝11分13敗)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:ベスト8


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 前年の8位という成績からのジャンプアップを目指したマッシモ・フィッカデンティ体制3年目だが、クラブにとって厳しいシーズンと化してしまった。

 開幕から5試合を2勝2分1敗という成績で切り抜けたサガン鳥栖であったが、第6節のセレッソ大阪戦を1-2で落としたのを皮切りに、そこから泥沼の7連敗。順位は自動降格圏となる17位にまで沈むなど、序盤から残留争いに巻き込まれてしまった。以降も勝ち点を取り損ね続けたチームは、前半戦を17位のまま終えることになっている。

 夏にはスペイン代表として数多くのタイトルを獲得し、アトレティコ・マドリードやリバプールでも活躍したFWフェルナンド・トーレス、FW金崎夢生、DFジョアン・オマリ、さらに蔚山現代へ期限付き移籍していたFW豊田陽平が復帰するなど派手な補強も行った。しかし、それでもチームの調子は上向かず、第29節終了時点で17位に低迷。フィッカデンティ監督は解任となった。

 残り5試合で「残留」というミッションを託されたのはU-18監督兼トップチームコーチの金明輝であった。すると鳥栖は第30節、第31節と連勝を記録。そして、残り3試合を1勝2分で切り抜けた鳥栖は、順位を14位にまで回復させ見事残留を掴み取った。監督交代がポジティブに働いた格好だ。

 GK権田修一を中心とした守備陣はこの年に優勝を果たした川崎フロンターレに次いで2位タイに少ない失点数を誇った。彼らの奮闘は残留を掴む上で欠かせないものになっていたと言えるだろう。一方でF・トーレス、金崎らを加えた攻撃陣は全18チーム中唯一となる20点台に終わるなど沈黙。もちろん個人の問題だけではない。チーム全体として攻めの形が構築できなかったのが、最大の痛手と言えた。

 14位という成績は、2012年にJ1参戦以降最低となる順位。監督交代も行うなど、非常に厳しいシーズンとなった。

▽GK
権田修一

▽DF
高橋祐治
ジョアン・オマリ
小林祐三
三丸拡

▽MF
高橋秀人
高橋義希
福田晃斗
小野裕二

▽FW
フェルナンド・トーレス
趙東建

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