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モウリーニョ歴代フォーメーション。ポルト、チェルシー、インテル、レアル、マンU…スペシャルワンが作りし最強チームたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

チェルシー第2次(13年夏~15年12月)

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14/15シーズンの基本フォーメーション

【獲得タイトル】
13/14シーズン:なし
14/15シーズン:プレミアリーグ、リーグカップ
15/16シーズン:なし

 13年夏、モウリーニョは6年ぶりにチェルシーに帰ってきた。チームは09/10シーズンにプレミア優勝、11/12シーズンにはCL初制覇を達成したが、ラファエル・ベニテスが指揮を執った前シーズンは結果的にUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制したものの、CLではグループステージ敗退、リーグ戦も3位に終わっている。

 就任1年目の13/14シーズンは、ビッグ6相手に7勝3分と強さを誇った。12月から14戦無敗を記録して2月には首位に立ったが、リバプールとマンチェスター・シティに抜かれて3位でフィニッシュ。下位との対戦で6敗を喫したことが順位に大きく響いている。

 リーグカップ、FAカップともに上位進出はできず、CLではベスト4に入ったが、アトレティコ・マドリードに敗れた。第2次政権1シーズン目は無冠に終わっている。

 失敗が許されない2年目を前に、チェルシーは大型補強に踏み切った。バルセロナからはセスク・ファブレガス、CLで敗れたアトレティコからジエゴ・コスタとフェリペ・ルイスを獲得。連覇を知る36歳のドログバをクラブに呼び戻した。

 開幕から勝ち続けて首位に立った。15節でニューカッスルに敗れて無敗記録は14で止まったが、前年のように下位を相手に取りこぼすことなく、ビッグ6にもわずか1敗で追従する隙を与えなかった。87ポイントを獲得したチェルシーは5年ぶりにプレミアリーグを制覇。リーグカップでも決勝でトッテナムを撃破して国内2冠に輝いた。

 レンタルから復帰したティボー・クルトワがペトロ・チェフに代わってゴールマウスを守り、新加入のジエゴ・コスタはリーグ2位の20得点、セスクは18アシストでリーグトップの数字を残した。14ゴール9アシストのエデン・アザールは年間最優秀選手賞に輝いている。

 しかし、またしても3年目が鬼門として立ちはだかった。ペドロ、ラダメル・ファルカオを加えて臨んだシーズンは序盤から低迷。16試合で9敗を喫し、勝ち点はわずか15ポイント。アザールは開幕からノーゴールが続き、ジエゴ・コスタとセスクも前年からは程遠いパフォーマンスだった。トップ4争いよりも残留争いが現実的になっていったチェルシーは12月17日、モウリーニョの監督解任を決めた。

●14/15シーズンの基本フォーメーション

▽GK
ティボー・クルトワ

▽DF
ブラニスラフ・イバノビッチ
ガリー・ケーヒル
ジョン・テリー
セサル・アスピリクエタ

▽MF
ネマニャ・マティッチ
セスク・ファブレガス
ウィリアン
オスカル
エデン・アザール

▽FW
ジエゴ・コスタ

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