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日本代表 4年前

中田英寿、日本代表歴代ポジション。岡田武史、トルシエ、ジーコ…歴代指揮官は孤高の男をどう起用したのか?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

加茂周/岡田武史(1998年フランスW杯)

日本代表
1998年フランスW杯・アルゼンチン戦の先発メンバー

 ベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)で絶対的な地位を築いていた中田英寿は、20歳だった1997年5月の日韓戦で加茂周監督が率いていた日本代表デビューを飾る。その翌月、フランスワールドカップアジア一次予選のマカオ戦でA代表初得点を記録した。

 そして1997年11月16日、のちに「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれるようになるフランスワールドカップアジア最終予選のイラン戦では3アシストの大活躍で、日本を3-2の劇的な勝利に導いた。延長戦までもつれた激闘の末に待っていたのは、日本代表のワールドカップ初出場。中田は20歳でその偉業達成の立役者となった。

 迎えた1998年6月のフランスワールドカップ本大会で、岡田武史監督は4バックから3バックへの再転換を決断し、中田を3-4-1-2のトップ下に据えた。グループリーグは3試合全敗で、ゴールも最終戦のジャマイカ戦で中山雅史の1つのみとチームとしては結果を出せなかった。

 それでも中田への評価は高まり、ワールドカップ後にイタリア・セリエAのペルージャへ移籍することになる。アーセナルやユベントスといったビッグクラブからも誘いがあるなど、名実ともに日本を代表する選手へのステップを駆け上がっていった。

●1998年フランスW杯・アルゼンチン戦の先発メンバー

▽GK
川口能活

▽DF
中西永輔
井原正巳
秋田豊

▽MF
名良橋晃
山口素弘
名波浩
相馬直樹
中田英寿

▽FW
中山雅史
城彰二

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