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プレミアリーグ、“リバプールを除く”今季ベストイレブンは? ピッチを彩った実力者たち【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

中盤には5名を選出

プレミアリーグ
【写真:Getty Images】

 中盤センターはレスターのウィルフレッド・エンディディとチェルシーのジョルジーニョである。

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 インターセプト数はリーグ2位の61回、タックル数は同3位の91回。負傷のために6試合を欠場しながら、だ。エンディディの有能を示す数字である。彼を欠いた場合は1勝2分3敗、ピッチに立てば15勝3分5敗という事実も、この男の凄さを物語っている。

 今シーズンのMVPはリバプールのジョーダン・ヘンダーソンという多くの指摘はうなずけるものの、個人的にはエンディディを推したい。すでにレアル・マドリードとユナイテッドが接触した、との噂もある。メガクラブへの移籍は時間の問題か。

 さて、理解者といわれたマウリツィオ・サッリ(前監督)がユベントスに転出し、シーズン前は構想外ともいわれたジョルジーニョだが、パスワークが冴えわたっている。チェルシーの若手が才能を発揮できるのは、この男の巧みなゲームコントロールがあったからこそだ。長短緩急をパーフェクトに使い分け、なおかつチーム全体を叱咤激励する。フランク・ランパード監督の信頼をつかみ取り、副キャプテンにも指名された。見事な汚名返上である。

 2列目はデータを重視し、右からリヤド・マフレズ、ケビン・デ・ブルイネ(ともにシティ)、ピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル)を選出した。

 マフレズは7ゴール・8アシスト。チーム総得点の20%以上にからんでいる。シティで2シーズン目を迎え、ジョゼップ・グアルディオラ監督が要求する高度なゲームプランにも、ようやくフィットしたようだ。

 また、オーバメヤンの17ゴールはアーセナルの総得点の42.5%! 得点ランキングも2位だ。キャプテンシーに疑問はつくものの、ピッチでは答を出している。それにしても42.5%とは、驚異的なデータである。

 そしてデ・ブルイネの16アシストは、アーセナルに所属していた当時のティアリ・アンリが2002/03シーズンに記録した20を破る勢いだった。今シーズンが通常開催されていれば、いまごろ新記録を樹立していたに違いない。デ・ブルイネの右足から繰り出されるパスは敵の急所を確実にえぐる。今回の人選にリバプール勢を加えていたとしても、この男だけは外せない。

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