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代表 4年前

フランス代表、背番号10の系譜。栄光と転落…王者たちが受け継いできた誇り高き称号

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ブラジルワールドカップ(2014)

カリム・ベンゼマ
【写真:Getty Images】



背番号10:カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)
生年月日:1987年12月19日(当時26歳)
個人成績:5試合出場/3得点2アシスト

監督:ディディエ・デシャン
戦績:ベスト8

 移籍直後のレアル・マドリードで主力に定着できず、私生活でのトラブルも相まってワールドカップ出場も逃した2010年とは正反対だった。2013/14シーズンは自身初のチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、国内リーグでも17得点とエースストライカーとして申し分ない活躍を披露していた。

 一方でフランス代表になると相変わらずなかなか結果を残せていなかった。だが、プレーオフを経て本大会出場権を獲得する苦しい欧州予選の末に迎えた自身初のワールドカップで、ベンゼマはグループリーグ初戦のホンジュラス代表戦から2得点を奪う活躍を披露する。

 続く第2戦のスイス代表戦では1得点2アシストの大暴れで5-2の大勝に貢献した。無事に決勝トーナメントに進出し、2大会ぶりの準々決勝へとたどり着いたが、ここでのちのチャンピオン・ドイツ代表に敗れることになる。

 ベンゼマにとって初のワールドカップは、決勝トーナメントでゴールを奪うことなく終わった。その後、彼はフランス代表でチームメイトだったマテュー・ヴァルビュエナを恐喝した容疑で逮捕され、ディディエ・デシャン監督率いるチームからも追放された。

 しかし、コロナ禍による1年延期の後、2021年に開催されたEURO2020でついにフランス代表に復帰。EUROでの背番号は19となったが、2022年カタール大会では再びフランスのユニホームを着たベンゼマが見られるかもしれない。

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