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鈴木武蔵の移籍報道受け…コンサドーレ札幌が緊急会見「ベルギーのチームと交渉は事実」「まとまっていく方向で」

text by 編集部 photo by Getty Images

鈴木武蔵
【写真:Getty Images】

 J1リーグの北海道コンサドーレ札幌が13日、チームに所属する26歳の日本代表FW鈴木武蔵の移籍報道を受けて会見を開いた。

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 事の発端は、鈴木がベルギー1部のKベールスホットACへ完全移籍することで大筋合意に至ったと報じられたことにある。これに対し、札幌は公式サイトを通じて「現時点で先方クラブからの打診があったのは事実です。しかしながら本人、先方クラブ、弊クラブ間での契約には至っておりません。今後は本人の意思を確認しつつ本人並びに先方クラブと交渉して参ります。つきましては、本件に関して決定事項がありましたら改めて速やかに発表させて頂きます」との声明を出していた。

 今回の会見でコンサドーレ札幌の三上GMは、リリース以上の話が出来ない関係で「クラブ名は話せない」としつつも、「ベルギー所属のチームと交渉している。武蔵と札幌とベルギーのクラブで交渉している」と明かした。どの程度まで交渉が進んでいるかについては「肌間隔で言うと、まとまっていく方向だと思う。現時点で、レターが届いていないのが事実。そこを見るとまだまだ」と語っている。

 移籍の可能性については「向こうも熱心で、本人の考えを聞きながら進めていきたい。誘ったときに目指すサッカーのスタイルを変えていったときに、札幌に来て、選手としての成長をしたときに、日本代表、海外への移籍を目指してがんばろうという話をしている。2年前から考えると、昨年から日本代表に選ばれた。クラブとしてもそれを目標に彼の成長を考えてきた。クラブとしてもどうしたら移籍が実現できるかを考えて交渉を進めている」と、前向きな様子を示唆している。

 実現すればコンサドーレ札幌からヨーロッパの1部クラブへの移籍は初となるが「確定してはいないが、各カテゴリー、A代表に選手を送り込めるようになってきた。正式オファーには至らないが、打診があったこともふくめ、クラブ力、チーム力が上がってきた結果だなと思っている」と語った。

 今季の補強については「武蔵に関しては、最近、昨年ふくめて今季、もしくは今季終了後になんらかの動きがあることは感じていたので、移籍が実現しても急に補強含めてスタンスが大きく変わることはないと思っている。あらかじめ、武蔵含めて選手の成長を考えてチーム作りを進めているので、これを継続させていくという考えです」と話しており、鈴木が抜けても必ずしも補強に動くわけではないことを示唆している。

 8月14日の川崎フロンターレ戦で鈴木が出場するかどうかに関しては「出るとも言えないし、出ないとも言えない。レターが来て、週末の試合に出る出ないの判断をする。今日時点ではまだ判断できない」と、明言を避けた。

 2019年1月にV・ファーレン長崎からコンサドーレ札幌へ移籍した鈴木は、今季の開幕戦から3試合連続でゴールを決めている。7月8日の鹿島アントラーズ戦で左太もも裏の肉離れを起こし戦列を離れることになるが、8月8日には復帰戦の清水エスパルス戦で1得点を記録していた。

(取材:加藤健一、文・構成:編集部)

【了】

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