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酒井宏樹が人生初のCL出場で感じたこと「足りないもの、課題への取り組み方への第一歩に」

text by 編集部 photo by Getty Images

酒井宏樹
【写真:Getty Images】

 日本代表は13日のパナマ代表戦と同17日のメキシコ代表戦に向けて、オーストリアで合宿を行っている。

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 2日目となる現地10日にはDF酒井宏樹がオンラインでの取材に応じ、自身初となったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での経験などについて語った。

 フランスの強豪マルセイユでプレーしている酒井は、今季のCL初舞台を踏んだ。グループステージでチームはオリンピアコス、マンチェスター・シティ、ポルトに3連敗と苦しいスタートになったが、個人としては全ての試合にフル出場している。

「やっぱりレベルの高い大会だなと思いましたし、普段(一緒に)やっている選手たちのちょっとした精神的な不安だったり緊張だったりを多く感じました」

 マルセイユのCL本選出場が2013/14シーズン以来ということもあり、酒井をはじめ、CLでの経験での少ない選手ばかり。大舞台でナーバスになるのも無理はない。「現時点で活躍できていませんし、たぶん見てくれている人たちが『すごいな』と思えるような結果は残せていない」と3連敗の現状を悔やむ。

「でも個人的には出たことによって初めて分かるレベルの高さや、雰囲気の大事さだったり、足りないもの、課題への取り組み方への第一歩にもなるので、そういうのは出たことでしかわからないですし、それを得られたのは、また大きなことかなと思います」

 では、普段のリーグ・アンやこれまで出場してきたUEFAヨーロッパリーグ(EL)とCLは何が違うのか。酒井は「やっぱり戦術面でチームとして熟成されているなと思います。どのチームと戦っても」と語る。

「例えばオリンピアコスとかは、そこまで名のある選手とか勢いのある選手はいないかもしれませんが、しっかりリーグで優勝して、自信を持ってチームとして戦ってくるので、簡単にはこじ開けられないですし、チームとして90分間戦っていくので、少しでも油断してしまうとあのアディショナルタイムのような失点が生まれてしまうというのがある。個人としてもチームとしてもレベルはすごく高いなと感じました」

 マルセイユに加入して5年目。「本当によければ神様のように崇められますし、悪ければ罪を犯した人のように叩かれるところ」を歴史あるクラブでプレーするにあたっての「やりがい」と感じている。

「だから1試合1試合で評価が全く変わりますし、それによって危機感を持てるし、自分の立場を守らないとという強いパワーになるので、それを5年間やらせてもらっています」という酒井は、CLでの経験を糧にさらなる成長を目指す。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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