フットボールチャンネル

ベテランスペイン代表最高額ベストイレブン。34歳以上から市場価値で選出、Jリーグで輝くあの名手も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

ボルハ・バレーロ
【写真:Getty Images】

ボルハ・バレーロ(元スペイン代表/フィオレンティーナ)
生年月日:1985年1月12日(35歳)
市場価値:100万ユーロ(約1億2000万円)
20/21リーグ戦成績:12試合出場/0得点0アシスト

 インテルでは3シーズン過ごしたが、年々出場時間が減っていた。そして、昨季限りで契約満了となり退団。今季は4年ぶりに古巣フィオレンティーナへの復帰が実現した。しかし、リーグ戦での先発出場は2試合しかなく、総出場時間も12試合で237分と苦しんでいる。

 レアル・マドリードの下部組織出身で、プレミアリーグでのプレー経験も持つが、キャリアで最も長く在籍しているのがフィオレンティーナ。本人もフィレンツェの街を愛しているようで、現役引退後もイタリアに残って仕事をするプランもあるという。

ダビド・シルバ
【写真:Getty Images】

ダビド・シルバ(元スペイン代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:1986年1月8日(34歳)
市場価値:500万ユーロ(約6億円)
20/21リーグ戦成績:11試合出場/1得点2アシスト

 10年ぶりにラ・リーガ復帰を果たし、レアル・ソシエダで新たな挑戦に踏み出した。培ってきた超ハイレベルなテクニックは錆びついておらず、度肝を抜くようなチャンスメイクを淡々とこなす。

 少ないタッチかつハイテンポでボールを動かし、周りと有機的に連係しながら崩すプレーが真骨頂。するすると狭いスペースを縫うように抜けていくドリブルで局面を打開することもでき、ゴール前では針の穴を通すような精度のシュートをゴールネットに突き刺す。いまだに攻撃的MFとしては世界最高峰であり続けている。

アンドレス・イニエスタ
【写真:Getty Images】

アンドレス・イニエスタ(元スペイン代表/ヴィッセル神戸)
生年月日:1984年5月11日(36歳)
市場価値:320万ユーロ(約3億8000万円)
2020リーグ戦成績:26試合出場/4得点6アシスト

 Jリーグで4シーズン目を迎えようとしている、元バルセロナのスーパースターだ。息を呑むようなファーストタッチで華麗に相手のマークを剥がし、瞬時に最も効果的なところへパスを通す。非常にシンプルなプレーの連続だが、全てに明確な意図がこもっていて一切無駄がない。

 どれだけの選手がイニエスタに憧れ、イニエスタを指標にし、イニエスタを模倣しようと試みてきただろうか。結局のところ、彼のプレーを再現することなど誰にもできない。極限まで洗練されたテクニックと、無意識の領域まで達した思考速度で日本サッカー界に世界最高峰のクオリティを見せつけた。イニエスタの頭の中には、常にゴールまでの道筋がはっきりと描かれている。

【次ページ】FW

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top