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ベテランスペイン代表最高額ベストイレブン。34歳以上から市場価値で選出、Jリーグで輝くあの名手も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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ホアキン・サンチェス
【写真:Getty Images】

ホアキン・サンチェス(元スペイン代表/レアル・ベティス)
生年月日:1981年7月21日(39歳)
市場価値:150万ユーロ(約1億8000万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/1得点3アシスト

 もうすぐ40歳だが、とにかく明るく元気いっぱい。往年の突破力はさすがに衰えたが、2013年夏から2年間プレーしたイタリアでパスセンスやフィニッシュに磨きをかけてモデルチェンジを果たすと、再び輝きが増した。

 さらにここ数年、年齢を重ねても毎シーズンのようにゴールとアシストの合計で10得点前後に絡めており、昨季は38歳にして初のハットトリックを達成。徐々に体力的に厳しくなってきてはいるものの、今季もベティスでは欠かせない戦力の1人としてリーグ戦14試合に出場している。ラストパスの出し手やフィニッシュ役として起用すればクオリティはいまだに一流だ。

サンティ・カソルラ
【写真:Getty Images】

サンティ・カソルラ(元スペイン代表/アル・サッド)
生年月日:1984年12月13日(36歳)
市場価値:225万ユーロ(約2億7000万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/9得点9アシスト

 ビジャレアルの象徴だったが、昨季限りで退団。現在はカタールのアル・サッドでプレーしている。チームの指揮を執っているのはスペイン代表のチームメイトだったシャビ監督だ。体格はややふっくらした印象を受けるが、プレーの質は相変わらず極めて高い。

 驚異的な視野の広さでクリティカルなパスをズバズバと通し、アシストを量産。自らゴール前にも進出して二桁得点目前まで迫っている。かつて現役続行を危ぶまれるほどのアキレス腱の怪我を負いながら、10度の手術と過酷なリハビリを乗り越えて復活を遂げたファンタジスタは、プレーする喜びを噛み締めながら走り続ける。

ラウール・ガルシア
【写真:Getty Images】

ラウール・ガルシア(元スペイン代表/アスレティック・ビルバオ)
生年月日:1986年7月11日(34歳)
市場価値:350万ユーロ(約4億2000万円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/1得点1アシスト

 昨季はセンターFWでの起用が増えてキャリア最多のリーグ戦15得点を挙げたが、今季は若い選手たちの台頭などもあって出場機会を減らしている。それでもピッチに立てば前線からの猛プレスや豪快な飛び出しで存在感を発揮し、誰よりも献身的に走ってチームを引っ張る。2021年1月のスーペルコパ・デ・エスパーニャの準決勝ではレアル・マドリードから2得点を奪い、決勝進出と優勝に大きく貢献した。

 ラ・リーガでリーグ戦二桁得点を4度達成している得点力の高さは折り紙つき。元々は守備的MFだったが、年齢を重ねるごとにポジションを上げてきた稀有な選手でもある。セットプレーに合わせる打点の高いヘディングや強烈なミドルシュートなど得点パターンも豊富だ。高い決定力を備えながら、毎年イエローカードを10枚以上もらう球際のアグレッシブさも魅力の1つ。アスレティック・ビルバオの精神を体現する選手であり続けている。

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