フットボールチャンネル

ベテランイタリア代表最高額ベストイレブン。34歳以上から市場価値で選出、中村俊輔と同僚だった司令塔とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

ファビオ・ピザカーネ
【写真:Getty Images】

ファビオ・ピザカーネ(イタリア/レッチェ)
生年月日:1986年1月28日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト(カリアリ)
20/21リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(レッチェ)

 ジェノアの下部組織に所属していた14歳の頃、ギラン・バレー症候群を発症して一時は手足に痺れが出るなど選手生命が脅かされた。しかし、この難病を克服してプロになり、長い下積みを経て30歳でセリエAデビューを飾ることになる。

 1部昇格にも貢献して在籍6年目を迎えていたカリアリでは、公式戦通算150試合以上に出場していたが、今季になって出番が激減してしまった。そのため冬のマーケットでセリエBのレッチェへ移籍することに。センターバックだけでなく両サイドバックもこなせるユーティリティプレーヤーとしても評価されてきた苦労人は、新天地で自身2度目のセリエA昇格を目指す。

アンドレア・マジエッロ
【写真:Getty Images】

アンドレア・マジエッロ(元U-20イタリア代表/ジェノア)
生年月日:1986年2月5日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/0得点0アシスト

 ジャンピエロ・ガスペリーニ監督が率いるアタランタの近年の躍進を最終ラインから力強く支えてきた功労者の1人だ。出番の減少にともなって昨季途中に古巣ジェノアへ12年ぶりの復帰を決断。今季もパワフルなプレーで主力を担っている。

 球際や対人戦に無類の強さを発揮するプレースタイルは、まさにアタランタの戦術を象徴していた。それだけでなく見かけによらずビルドアップ面での貢献度も高い。リーダーシップも備え、体を張ったゴール前の守備と絶え間ない檄でチームに闘魂を注入する。

ジョルジョ・キエッリーニ
【写真:Getty Images】

ジョルジョ・キエッリーニ(イタリア代表/ユベントス)
生年月日:1984年8月14日(36歳)
市場価値:200万ユーロ(約2億4000万円)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 加齢の影響もあってか近年は負傷がちで、年間を通してのフル稼働は望めない。それでもピッチに立てば力強さや細部にわたる守備技術は一級品で、イタリア代表でのキャップ数も100試合を超えている。

 ユベントスでの公式戦出場も500試合を余裕で超えており、「FINO ALLA FINE(最後の最後まで)」というクラブの理念を体現するプレーヤーでもある。もちろんセリエA9連覇を全て経験しており、今季も優勝すれば10連覇達成。あとはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーを獲得できれば言うことなしだ。

ドメニコ・クリーシト
【写真:Getty Images】

ドメニコ・クリーシト(元イタリア代表/ジェノア)
生年月日:1986年12月30日(34歳)
市場価値:200万ユーロ(約2億4000万円)
20/21リーグ戦成績:10試合出場/1得点0アシスト

 ゼニト・サンクトペテルブルクで8シーズン過ごし、2018年夏にプロデビューを果たした古巣のジェノアへ復帰。センターバックに左サイドバック、左ウィングバックと3つのポジションを高水準でこなす。昨季はPKキッカーも務めてリーグ戦で自己最多の8得点を挙げた。

 若手の頃に一時期ユベントスでもプレーしていたが、トップチームの主力には定着できず。だが、その後ジェノアでブレイクを果たし、イタリア代表デビューも飾った。現在はキャプテンを担うなどクラブの顔でもあり、ジェノバの街ではファン・サポーターから深く愛されている。

【次ページ】MF

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top