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吉田麻也、22歳の相棒・冨安健洋に感服「ラフプレーにも非常に落ち着いている。波がないのはすごい」

text by 編集部 photo by Getty Images

吉田麻也
【写真:Getty Images】

 日本代表は30日に行われるカタールワールドカップのアジア2次予選、モンゴル代表戦に向けて合宿を続けている。28日のオンライン取材にはキャプテンのDF吉田麻也が登場し、相棒を務める若者を絶賛した。

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「非常に精神的に成熟しているし、落ち着いているなと思いますね。この間の韓国代表戦でラフプレーがあっても非常に落ち着いて対応できる。もちろん技術、フィジカル的に恵まれているのもあるんですけど、それ以上にメンタル的にブレがなく、成熟しているのが彼の強みではあります」

 吉田が手放しで称賛するのは、22歳のDF冨安健洋のことだ。2018年のロシアワールドカップ直後からセンターバックでコンビを組み続け、冨安は吉田の隣で大きく成長。いまや日本代表にとって欠かせない選手の1人となっている。

「若い選手だったらコンディションだったり、精神的な浮き沈みだったり、波は多少はあると思うんです。(若い頃の)僕も特にそうで、それでも監督が我慢して使ってくれるかどうかで成長できると思っています。そういう(浮き沈みの)心配がほとんどないのが彼のすごいところところだなと、横でやっていて感じます」

 冨安は25日に行われた韓国代表戦で、相手選手から肘打ちを食らって前歯を折った。それでも一切取り乱すことなく試合終了までプレーしただけでなく、SNSなどを通して“大人”の対応を見せ、大きなトラブルにせず事を収めた。ピッチ内外での振る舞いは、全く22歳の若者に見えないほど落ち着いている。

 ともにイタリア・セリエAでプレーする吉田と冨安は、互いに追い求めるプレーの質が極めて高く、それによって日本代表のパフォーマンスが引き上げられている側面もあるだろう。32歳のキャプテンは、10歳下の後輩の台頭を刺激にして、さらなる成長を目指している。

「おそらく僕も冨安も所属クラブでやってるいこと以上のものを日本代表で求めていると思います。お互いにそこのハングリーさは非常に持っていると思う。所属しているのが中堅クラブでいい時もあれば悪い時もある、波の激しいチームなので、日本代表に帰ってきて自分がより求めている理想の高いところでプレーできているのは、いい状態じゃないかなと思います。

もちろん冨安自身ももっと成長したいと思っているでしょうし、僕ももっともっと成長したいと思っている。お互いに刺激し合ってやっていけるているのはいいことだし、それが全体的なセンターバックの底上げになるんじゃないかなと思っています」

 世界のトップリーグに通用するセンターバックが少なかった日本代表において、吉田と冨安の実力は現時点でも頭1つ抜けている。彼らが引っ張っていくことで、日本の守備文化のレベルがさらに高まっていくことを期待したい。

【了】

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