長友佑都の後継者はこの男

【写真：Getty Images】

DF：安西幸輝（ポルティモネンセ）
生年月日：1995年5月31日（25歳）
20/21リーグ戦成績：30試合0得点0アシスト

　東京ヴェルディでプロキャリアをスタートさせた安西幸輝は、ポルトガルで確固たる爪痕を残している。両サイドバックに加え、ウイングバックやサイドハーフでも起用されるなど、サイドのスペシャリストとしてプレー。昨季は監督交代の影響もあってベンチ外となる時期もあったが、今季はほぼシーズンを通して起用されている。

　鹿島アントラーズに移籍した2018年、AFCチャンピオンズリーグ制覇に貢献し、FIFAクラブワールドカップにも出場した。翌年3月には日本代表にも初召集され、以降はコンスタントに名を連ねている。

　育成年代では1列前でプレーすることが多かったこともあり、最大の持ち味は攻撃面で発揮される。右利きだが、左足でも精度の高いクロスを上げることができるのは、左サイドバックでのプレーを助けている。170cmの長友佑都と同様に小柄（172cm）だが、体格の優る相手とのマッチアップも日々磨いている。

　日本代表の左サイドバックを見ると、長友佑都は絶対的な存在とはいえなくなっている。3月の2試合では佐々木翔や小川諒也がプレーしたが、定位置を確保したとは言い切れない。競争が激化する左サイドバックで、安西が重要な候補者になることは想像に難くない。

【了】