A代表との差が出たのは…

　骨格がみえているA代表と比較すると、U-24日本代表はまさにテスト段階。2日後に試合があるという事情も影響している。次のガーナ戦でオーバーエイジが出てきてからが本番に向けての準備になる。

　GKは大迫敬介、沖悠哉が前後半。どちらも好プレーをみせた。ジャマイカ戦は谷晃生と鈴木彩艶を使うのではないか。

　CBは吉田、冨安がレギュラーだろうから、バックアップが誰になるか。橋岡大樹は右SBではなくCBで先発、町田浩樹と組んだ。CBだけの問題ではないが、前後半の立ち上がりに失点している。鎌田の2点目は町田のフィードをカットされたところからだった。どちらもCBの二番手として当確という印象はなく、板倉滉と中山雄太をテストすることになると思う。

　右SBの菅原由勢は終盤の攻撃参加で存在感を出したが、まだ橋岡のSBを試していないので酒井宏樹のバックアップが誰かの結論は出ていない。左の旗手怜央は無難なプレーぶり。言い方を変えれば川崎フロンターレのときの攻撃面の良さはあまり出ていない。古賀太陽との争いになる。

　ボランチの中山と板倉はユーティリティーなので、最終メンバーに残る可能性は高い。ただ、2人で組んだこの試合はA代表との構成力の差が出た。後半プレーした田中碧もU-24アルゼンチン代表戦のようなインパクトはなし。それでも田中と遠藤航とのコンビになるだろう。次戦以降でコンビネーションを作りたい。