日本代表は15日、カタールワールドカップアジア2次予選でキルギス代表と対戦し、5-1で勝利している。主力以外のメンバーも多く起用し、2次予選を全勝で終えた。選手層の厚さを感じさせる結果となったが、キルギス代表の守備ブロックに対して機能しなかった攻撃の形もあった。(文:西部謙司)

コンセプトが浸透する中で…

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【写真:Getty Images】



 基本的にはバックアップメンバーで臨んだキルギス代表戦は5-1。予選突破が決まっていても、メンバーが代わっても、点差がついても、これまでと同様にまったく緩めずにプレーし続けたのはこのチームの競争力とキャラクターが表れていた。

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 ポジション競争の熾烈さもあるとはいえ、こうしたプレーぶりが現在の日本代表のスタイルであり、緩めないのが正解でもある。選手が代わってもスタイルは維持されていて、コンセプトの浸透が感じられる試合だった。

 5-3-2で守備を固めるキルギスに対して、ゲームの焦点は日本がいかに「バスを置く」守備ブロックをこじ開けるか。ポイントは相手の敵陣内のハーフスペース、選手間、ライン間をとること。

 定石としては左右のサイドハーフとトップ下がライン間担当なのだが、開幕したユーロを見ても、この狭いスペースを有効に使える選手というのは限られている。強豪国でもだいたい2人。左右のハーフスペースへライン間担当をどう入れるか、そのためにビルドアップにパターンを導入している。

 日本の場合は鎌田大地がそれ用の選手で、南野拓実が二番手になる。キルギス戦では原口元気をトップ下に起用した。両サイドの坂元達裕と浅野琢磨もいちおうライン間にポジションをとるものの、それのスペシャリストではない。そこで川辺駿と守田英正が適宜にライン間への侵入を行ったが、原口も含めて今一つ機能しなかった。

 そのかわり、一方のサイドに引きつけてからのサイドチェンジで坂元、山根視来、浅野、小川諒也の攻撃力を活かせていた。テンポのいいパスワークで主導権を握り、オナイウ阿道のハットトリックで前半のうちに試合を決めた。PKから1点を返されたが、後半に佐々木翔と浅野が加点。3バックも試している。

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