3位:ドイツにはやはり欠かせなかった男

トーマス・ミュラー
【写真:Getty Images】

MF:トーマス・ミュラー(ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1989年9月13日(31歳)
市場価格:3000万ユーロ(約36億円)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/11得点21アシスト



 世代交代を図ったヨアヒム・レーブ監督により、2019年3月にドイツ代表引退勧告を受ける。しかし、ブンデスリーガでは2季連続で20アシスト以上を記録と、所属するバイエルン・ミュンヘンで絶好調を維持。その活躍が認められ、再びレーブ監督から代表に呼ばれることになった。31歳のベテランは、まだまだマンシャフトに必要な存在であると、自らのプレーで証明したのである。

「神出鬼没」という言葉が、この男にはよく似合う。とにかく使えるスペースを見逃すことがなく、タイミングよく飛び込んではボールを引き出し、相手を恐怖へと陥れる。このいわゆるオフ・ザ・ボールの動きの質は、もはや名人の域に達していると言えるだろう。捕まえたくても捕まえられない。それが、トーマス・ミュラーというMFの最大の怖さである。

 自ら得点を奪うセンスも高いが、どちらかというと目立つのは味方を使う上手さだ。わざと溜めてから繊細なスルーパスを送ったり、意外性のあるダイレクトパスを流したりと、パターンが豊富で相手からすると読めない。とくにロベルト・レバンドフスキとの呼吸は抜群で、彼の動きを見逃さず、1ミリもズレることなく足元へボールを届ける。自分がシュートを打てる状況でも、冷静にレバンドフスキに点を取らせることも非常に多い。

 また、攻撃面だけでなく守備面での貢献度も低くはない。圧倒的な「フィジカル」や「スピード」はないが、懸命にプレスバックし、身体を投げ出す泥臭いプレーを厭わない。この31歳がチームのために汗をかくことは、若い選手にも良い影響を与えているだろう。バイエルンにもドイツ代表にも、まだまだミュラーの存在は不可欠だ。

1 2 3 4 5

新着記事

↑top