オランダ代表、不安を吹き飛ばす完勝の理由。ギリギリすぎた初戦から、何がアップデートしたのか【ユーロ2020分析コラム】

2021年06月18日(Fri)11時46分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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ユーロ2020(欧州選手権)グループリーグC組第2節、オランダ代表対オーストリア代表が現地時間17日に行われ、2-0でオランダ代表が勝利している。ウクライナ代表戦では2失点と不安をのぞかせたオランイェだったが、この日は大きな問題なく完封。指揮官はどんな修正を施したのだろうか。(文:小澤祐作)

支配率で下回ったが…

オランダ代表
【写真:Getty Images】

 ウクライナ代表戦をチェックした限り、オランダ代表はオーストリア代表に苦戦するかと思ったが、どうやら余計な心配だったようだ。

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 北マケドニア代表との初戦を3-1で制したオーストリア代表に対し、オランダ代表は理想的な試合への入りを見せていた。立ち上がりからボールこそ握られたが大きな隙を見せず、奪ったら素早く縦に展開。そして10分、こぼれ球に反応したデンゼル・ドゥムフリースがダビド・アラバにペナルティーエリア内で足を踏まれ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果PKを得た。

 エースのメンフィス・デパイがこれを冷静に沈め、オランダ代表は1点のリードを奪う。オレンジ色に染まったスタジアムは大歓声に包まれていた。

「あれは本当に痛かった」と試合後アラバが話した通り、オーストリア代表はこれでよりオランダ代表を崩すのが難しくなってしまった。フランク・デ・ブール監督率いるチームはリスクを冒さず、堅実にリードを保ちながら時間を進めたのである。

 そのオランダ人指揮官は65分に3枚替えを行っている。ダレイ・ブリントに替えナタン・アケ、パトリック・ファン・アーンホルトに替えオーウェン・ワインダル、ヴォウト・ヴェフホルストに替えドニエル・マレン。なかなか大胆な交代だったが、これでチームの運動量はある程度保たれることになった。

 そして67分、オランダ代表は相手の一瞬の隙を突き追加点を奪う。途中出場のマレンが最終ラインを抜け出し、最後は並走していたドゥムフリースへパス。25歳の右ウイングバックはこれを冷静にゴールへと流し込んだ。

 その後、1点でも返したいオーストリア代表は当然前に出てきたが、オランダ代表の防波堤は崩れない。結局、2-0のまま試合終了のホイッスルを迎えた。

 データサイト『Who Scored』によると、オランダ代表は支配率でこそオーストリア代表を下回ったものの、シュート数は14本対9本で勝っており、被枠内シュート数は1本しかなかったという。完勝と言ってもいいだろう。

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