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U-24日本代表、久保建英はどうだったのか。堂安律の連係は大きな武器、前半の決定機はすべて…

text by 編集部

久保建英
【写真:Getty Images】



【U-24日本 3-1 U-24ホンジュラス キリンチャレンジカップ2021】

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 キリンチャレンジカップ2021、U-24日本代表対U-24ホンジュラス代表が12日にヨドコウ桜スタジアムで行われた。

 U-24日本代表は立ち上がりから相手を押し込むと、13分にフリーキックから吉田麻也が得点し先制。その後はなかなか追加点が奪えない時間が続いたものの、40分にようやく堂安律がゴールを決め前半で2点のリードを得ている。U-24ホンジュラス代表には全くと言っていいほどチャンスを与えていなかった。

 しかし、後半は相手が大胆にメンバー変更を行ったこと、また疲労の影響も出たことでペースが落ちた。そんな中、GK谷晃生の判断ミスが響き66分にオウンゴールを献上。1点差に詰め寄られてしまった。

 それでも以降は追加点を与えず、終盤に堂安律がこの日2点目を奪取し、最終的にU-24日本代表が3-1で勝利することになった。

 後半にペースが落ち1点を奪われたことは課題になるはずだが、前半の出来は東京五輪本大会に向けて大きな自信になったはずだ。とくに、トップ下の久保建英を中心とした前線のコンビネーションプレーは幾度となく相手の脅威となった。

 久保は6月シリーズ同様、右サイドの堂安律と良い関係性を築いていた。前半開始早々には久保→堂安→久保と繋がりフィニッシュに持ち込む。その後も久保は堂安と柔軟にポジションを入れ替えながらボールに多く触れた。29分には堂安との連係で狭いスペースを突き、林大地の決定機を演出。こうした右サイドで作り、林や三好康児が絡んでくるといったシーンがこの日は多かった。

 U-24日本代表は前半で5つの決定的なシーン(ゴールシーン含め)を作ったが、振り返ると久保はそのすべてに絡んでいたことがわかる。それも、堂安との連係によるものが多かった。個ではなかなか勝てないU-24日本代表において、ここのコンビネーションが成熟しているのは大きな収穫と言えるだろう。

 試合後、堂安は「建英との距離感もトップ下のところで後半はあまりうまくいかなかったが、前半のところは向上しているのですごくポジティブな材料かなと思う」とコメント。さらに「右サイドで組み立てる時は(酒井)宏樹くんと建英の関係で攻略するのは常に考えている」とも話した。

 次のU-24スペイン代表戦、そして東京五輪本大会でも久保と堂安の連係は大きな武器になるはずだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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