U-24韓国代表、実はピンチ? じっくり温水に浸かり一気に熱湯へ、ワンサイドゲームに潜む危険性とは【分析コラム/東京五輪男子サッカー】

2021年07月29日(Thu)10時05分配信

シリーズ:分析コラム
text by 本田千尋 photo Getty Images
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反対にU-24日本代表は…



 日本の準々決勝の相手はニュージーランド。もちろん侮ることはできないが、スペイン、コートジボワール、ブラジル、エジプトといった8強に進出した他のチームに比べれば、力の劣る相手と言えるだろう。

 さらには、気が早いかもしれないが、準々決勝で無事ニュージーランドを下したとして、準決勝で戦うことになるのはスペインかコートジボワール。スペインとは大会直前にテストマッチを行っているが、やはり“本番の強度”は親善試合のそれとは違う。吉田麻也や遠藤航、久保建英、中山雄太ら何人かの選手は、昨年の10月にフル代表のテストマッチでコートジボワールのA代表と試合をこなしているが、五輪の一発勝負で戦う“エレファンツ”は別物と考えてよさそうだ。

 そのようなメダルが掛かった大一番で、“メキシコの強度”を体感しておいたことは、大きな意味を持つのではないか。ビッグマッチを戦う上で、ガチモードの北中米の雄と試合をこなした経験は、重要な“物差し”となるはずだ。

 もちろん試合の組み合わせは運が絡むところがあるし、U-24日本代表に比べて不運だねとU-24韓国代表を貶めたいわけではない。しかし、結果論になってしまうが、[グループリーグでタフな試合を体感→U-24ニュージーランド代表と対戦]という流れは、例えば[タフなグループ→準々決勝でタフな相手]という流れのスペインやコートジボワールに比べると、やはり恵まれている。頂点を見据えれば、ターンオーバーを行う絶好のチャンスと言えるだろう。

 よってニュージーランド戦では、どの程度の選手の入れ替えを行うか。森保一監督の手腕が問われることになりそうだ。その匙加減を間違えると、足元をすくわれることもあることは、五輪に限らずトーナメントの歴史が証明済み。U-24日本代表はグループAの最終戦で、ほぼ危なげなくU-24フランス代表に4-0で勝利した。ワンサイドゲームは、“良薬”になるどころか、苦い結果をもたらす可能性もある。

(文:本田千尋)

【了】

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