U-24日本代表に誕生した“英雄“。まるで“17年前の再現“…川口能活も評価する賢さ【コラム/東京五輪男子サッカー】

2021年08月01日(Sun)12時00分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo JMPA,Getty Images
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U-24日本代表は7月31日、東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー・準々決勝でU-24ニュージーランド代表と対戦し、0-0のまま突入したPK戦で準決勝進出を決めている。鬼門とも言われる準々決勝突破の立役者となったGK谷晃生は、恩師が躍動した17年前の激戦を再現することとなった。(文:元川悦子)

ヒーローになった20歳の守護神

谷晃生
【写真:JMPA代表撮影】



 7月31日の東京五輪準々決勝・U-24日本代表対U-24ニュージーランド代表の一戦は、120分を戦ってもスコアレスのまま、PK戦へともつれこんだ。

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 森保一監督がPKキッカーを立候補制にし、上田綺世や板倉滉らが続々と名乗りを上げる中、重責を背負うことになる守護神・谷晃生は、川口能活GKコーチから相手キッカーの特徴が書かれた紙を見せられていた。

「でも正直、覚えきれなかった(苦笑)。能活さんが『お前の判断でやれば、絶対に止められる。ヒーローになってこい』と言って送り出してくれました」と、本人はいい意味で覚悟を決めてゴールマウスに立った。

 1人目のエースFWクリス・ウッドに決められ、迎えた2人目。橋岡大樹の同僚であるリベラト・カカーチェが立ったとき、20歳の守護神は「最後までライン上に足を残して、自分の直感を信じて全力で飛ぼう」と集中した。次の瞬間、3番の左足から繰り出されたキックに鋭く反応。右に飛んで確実にシュートをブロックした。

 さらにニュージーランドは3人目のクレートン・ルイスもミスしてしまった。2人分のアドバンテージを得た日本は4人目の吉田麻也が冷静に決め切り、4-2で勝利。谷は文字通りの「ヒーロー」になったのである。

 奇しくも7月31日というのは、2004年のアジアカップ準々決勝・ヨルダン代表戦で川口能活が奇跡の3連続PKストップを見せた日。幼かった谷は覚えていないだろうが、日本中が偉大な守護神の雄姿に胸を打たれた。

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