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Jリーグ、エントリー不備事案でマッチコミッショナー3名に処分。クラブへの懲罰は変わらず

text by 編集部 photo by Getty Images

Jリーグ
【写真:Getty Images】



 Jリーグは18日、J2およびJ3の3試合で発生したエントリー不備事案における対応として、試合を担当したマッチコミッショナーに対する処分を決定したことを発表した。

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 J3の福島ユナイテッドFCは、今年5月に開催された明治安田生命J3リーグのヴァンラーレ八戸戦においてJリーグ公式検査による陰性判定を得ていない選手を出場させたとして試合結果を「0-3の敗戦」とする処分を下された。だがクラブ側はマッチコミッショナーによる認可を受けた上での出場だったとして、不当に重い処分であると主張する意見書を提出したことを明らかにしていた。

 同様に、J2のモンテディオ山形と水戸ホーリーホックに関しても今年4月の試合で不正なエントリーがあったとして処分が発表されている。山形のケースでは選手がエントリーされたものの不出場、水戸のケースは選手ではなくスタッフのエントリーであったことから、両クラブへの懲罰内容はけん責処分のみとなっている。

 Jリーグではこれらの事案について調査を実施し、「マッチコミッショナーが行うべきエントリーチェックの業務を怠り、結果としてエントリー無資格者が公式試合に出場する、もしくは公式試合にエントリー」したと結論。マッチコミッショナーとして当該試合を担当した大澤裕造氏、結城勝彦氏、糸井朗氏の3名に対して、担当試合の割当を無期限停止する処分を下すことを決定した。

 しかし、マッチコミッショナーの責任は「エントリー資格の有無を確認する点に限られ、エントリー無資格者がエントリーしたことについての結果責任を負うものではありません」とも説明。エントリーに関する最終責任はあくまでクラブにあり、「かかる義務違反は、マッチコミッショナーがエントリー資格の有無の確認を怠り、エントリー無資格者が検出されなかったことによって治癒されるものではありません」として、クラブに対して懲罰処分を下すことは妥当であるという立場を取っている。

 Jリーグ公式ウェブサイトではJ3の順位表も修正され、福島に対する0-3の敗戦扱いが適用された。J2昇格圏の2位に位置していた福島は6位へ後退し、8位だった八戸が5位へ、3位だったFC岐阜が昇格圏の2位へ浮上している。

【了】

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