2位：ブンデスリーガ最速の男

DF：アルフォンソ・デイビス（カナダ代表／バイエルン・ミュンヘン）
生年月日：2000年11月2日（20歳）
市場価格：7000万ユーロ（約84億円）
20/21リーグ戦成績：23試合出場／1得点2アシスト

　バンクーバー・ホワイトキャップスでプロデビューしたレフティーは、2019年1月にバイエルン・ミュンヘンの一員に。当初はほぼ出番がなかったものの、2019/20シーズンにハンジ・フリック監督により左サイドバックへとコンバートされると秘めたる才能が開花。同シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）制覇の原動力となるなど、世界最高峰のSBと称されるようになった。

「スピード」＝アルフォンソ・デイビスとイメージする人は非常に多いだろう。この若きカナダ人は自陣深くから敵陣深くへ、特急列車よりも速く駆け抜けることを可能とする。2019/20シーズンのブンデスリーガ第32節ブレーメン戦では、最高時速「36.51km」を記録。データサイト『Opta』によるとこれは、データを統計し始めた2013/14シーズン以降最速の数値となったそうで、今も塗り替えられていない。

　昨季にも同選手の“速さ”が話題になった。ブンデスリーガ第21節ビーレフェルト戦、日本代表MF堂安律が相手の背後に抜け出した…と思いきや、背番号19が爆発的スプリントで堂安をあっという間に追い越しボールをカット。ピンチの芽を一瞬で摘んだのである。今後もカナダ代表戦士の異常とも言える「スピード」は、バイエルンの攻守において頼りとなるはずだ。