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「マンUはC・ロナウドがいないとダメ」ではなく…。繰り返し見せる悪癖が修正される気配は…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

プレミアリーグ第7節、マンチェスター・ユナイテッド対エバートンが現地時間2日に行われ、1-1の引き分けに終わった。クリスティアーノ・ロナウドがベンチスタートとなった試合でマンUは先制に成功したが、追いつかれて勝ち点3を逃している。ロナウドへの得点源の依存が問題に挙げられるが、“それ以前の問題”が修正されないままでいる。(文:本田千尋)


不安定さを垣間見せるマンU

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【写真:Getty Images】

 ロナウドがいないとダメなのか――。

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 現地時間10月2日に行われたプレミアリーグ第7節のエバートン戦。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、3日前のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ビジャレアル戦から先発を5人入れ替えた。

 最終ラインにはルーク・ショーとアーロン・ワン=ビサカの両SBが復帰。中盤ではポール・ポグバに代わってフレッジが、ジェイドン・サンチョに代わってアンソニー・マルシャルが先発。そしてワントップには今季公式戦で初先発のエディソン・カバーニ。ビジャレアル戦で超人ぶりを発揮したクリスティアーノ・ロナウドはベンチスタートになった。

 水曜日の夜にCLの試合を終えて、中2日で土曜日の昼間にリーグ戦を迎えるというタイトな日程の中で、ノルウェー人指揮官はローテーションを組んだ格好である。

 先発のメンバー、特に中盤から前がフレッシュな顔ぶれだったためか、前半のマンUのプレッシングとボールポゼッションが安定していたとは言い難かった。

 エバートンにボールを持たれているときプレッシングがうまく掛からない傾向があった。18分にカウンターを受けたときはカウンタープレスが機能せず、するすると右サイドからゴール前までボールを運ばれてしまう。この場面では、ようやく奪ってボールを前に運ぼうとしたが、エバートンに自陣で奪い返されてしまうなど、ポゼッションの不安定さが垣間見えた。

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