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「マンUはC・ロナウドがいないとダメ」ではなく…。繰り返し見せる悪癖が修正される気配は…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

指揮官が「修正しなければならない」と語るのは…



「我々は素早くボールを奪って、より良い決断を下し、素早くボールを奪い返す必要がある……。そこには修正しなければならない多くのことがあるね。ボールの後方をオーガナイズして、(カウンターに対して)閉じる必要がある。そのうえフットボールのトランジションゲームは、10~20年前と比べてどれだけ素晴らしいだろうか。ボールはピッチの上をこんなにも速く行き交う。時々、それはハンドボールの試合のように見えるよ!」

 このようにノルウェー人指揮官は現代サッカーの高速化を意識し、マンUが抱える課題、つまり相手がボールを持っている時のプレス、自分たちがボールを失った時のプレス、そしてカウンタープレスを「修正しなければならないこと」として把握している。であれば、今後、試合を重ねるにつれて、問題は改善されていく可能性はある。新加入選手が少なからずいることを踏まえれば、少し時間は必要かもしれない。

 しかし、このエバートンがそうだったように、今後、ロナウドに対するマークは一層激しくなっていくことが予想される。特定の個に頼らないチームとしての得点力を上げるためにも、課題を可能な限り早く修正する必要はありそうだ。

(文:本田千尋)

【了】

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