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日本代表で強まる“フロンターレ色”。4-3-3継続への布石? 在籍経験者8人招集、森保監督の意図は…

text by 編集部

川崎フロンターレ
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は4日、今月11日と16日に予定されているカタールワールドカップのアジア最終予選2試合に向けた日本代表メンバーを発表した。

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 GK川島永嗣、DF谷口彰悟、DF山根視来、DF旗手怜央、DF板倉滉、MF守田英正、MF三笘薫、MF田中碧。今回の招集メンバーに入ったこの8人の共通点は、いずれも川崎フロンターレ在籍経験があることだ。

 谷口や山根、旗手のように現在フロンターレでプレーしている選手も、三笘や田中、守田、板倉らのようにフロンターレから欧州に旅立った選手たちもいる。だが、もし彼らがピッチに並んだら、あの華麗なパスサッカーを再現できるのではないか……という想像も膨らんでしまう。

 また、10月のオーストラリア代表戦で採用された4-3-3を継続するための布石ではないかという見方もあるだろう。現在のフロンターレも4-3-3を採用しており、オーストラリア戦でも守田と田中が2列目のインサイドハーフを見事に務め上げた。

 彼らを軸にしつつ、フロンターレ経験者を並べれば4-3-3の流動性や連係はさらにスムーズになっていくかもしれない。

 しかし、森保一監督は「4-3-3に特化した招集ということでないということはお伝えしたいと思っています。我々がこれまで培ってきた中では、4-2-3-1でも、3-4-3でも、使い分けができると思っていますので、4-3-3だけではないということでよろしくお願いします」と、オーストラリア戦で採用した新システムの継続を明言しなかった。

「4-2-3-1等々、これまでの戦いでは長くやってきましたが、前回のオーストラリア戦で内容的にもチーム状態が上がってきていて、結果も伴ってきて、流れはできるだけ大事にしていきたいと思います。戦い方の形に関しては、ベトナムに集合した時にトレーニングを通して選手のコンディションを見て、選択していきたいと思います」

 圧倒的な強さでJリーグ連覇を成し遂げたフロンターレの“色”が濃くなったことで、日本代表はどう変わっていくだろうか。今回のメンバーに入らなかった候補の中にも、MF三好康児やMF脇坂泰斗などフロンターレ在籍経験者がいる。今後、さらに勢力を拡大していくのかにも注目だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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