渡辺皓太
【写真:Getty Images】



 日本代表は千葉県内で国内組の選手を集めた候補合宿を行っている。

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 19日の練習ではFW大迫勇也やDF長友佑都など経験豊富な選手たちが集まるチームと、初招集や代表経験のほとんどない若手中心のチームに分かれて11対11の紅白戦が組まれていた。結果は前者の勝利で、後者は試合中の修正力や強度の高い展開での実力不足を感じさせる内容に。

 練習後には負けたチームの選手たちが森保一監督に集められ、言葉をかけられる場面も見られた。若い選手たちとともに悔しい思いを味わったMF渡辺皓太は、20日のオンライン取材の中で「もっと余裕を持ってやるべきだし、経験ある選手はそういうところができている。あとは切り替えの速さが全く違って、(ボールを)奪った後、奪われた後に攻撃にいく時、守備に行くときに大きな差があるなと感じました」と19日の紅白戦を振り返った。

 自身も「正直発表があったときはびっくりしました」と驚きの日本代表選出ではあった。渡辺は昨季、所属する横浜F・マリノスで絶対的なレギュラーというわけではなく「このメンバーでは圧倒的に出場時間が少ない」と自覚しているほど。

 リーグ戦では26試合に出場したが、うち先発したのは9試合のみで、総出場時間も1027分間にとどまった。それでも将来性の高さやシーズン終盤のパフォーマンスが評価されて日本代表に挑戦するチャンスが与えられた。

 実際に日本代表の中に入った渡辺は「経験のある選手が多くて、ピッチ内でもそうですけど、それ以外の意識の高さ、練習に対する準備の仕方、練習後の筋トレとかでも意識の高さを感じます」と、強い刺激を受けたようだ。

「まずこのレベルを基準にしなきゃいけないし、このレベルを忘れず持ち続けることができれば、あとはチーム(マリノス)で存在感を出せれば必ず観てくれる。そういったところは意識したいと思います」

 森保監督からは「もっともっと上を目指せる」というメッセージを受け取ったという。日本代表の基準を体感した23歳のMFには「まずはマリノスでしっかり結果を残して、このチームに残れるように頑張っていきたい」という強い思いも芽生えてきている。

「(マリノスに)帰った時が本当に大事だと思います。まず感じたのは、プレーで示すこと。(日本代表は)練習の1つひとつで強度が高いので、そういったところを(所属クラブでも)自分のプレーで表現する。守備の強さだったりをマリノスで出せたらなと思います」

「本当にここに来て思ったのは、もう若くないし、自分が引っ張っていく気持ちでやらないとここに残れないということ。(マリノスに)帰った時に基準をここ(日本代表)にして、中心でやるというのを、今年1年で見せていけたらと思います」

 渡辺は今季、マリノスでの背番号を「26」から「6」に変更した。これも「中心でやる」という意識の表れだろう。ポジション争いは激しいが、主力の座を勝ち取って日本代表でのチャンスを拡げられるだろうか。

 どちらかといえば物静かな性格で、気持ちを表に出すタイプではない。だが、そうしたこれまでの自分から脱却し、変わっていかなければならないというのも渡辺は理解しているのだろう。選手としてさらにステップを上がるための挑戦に立ち向かう覚悟は決まっている。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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