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リバプールが上回った「質」とは? 拮抗した試合で生まれたインテルとの差【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、インテル対リバプールが現地時間16日に行われ、0-2でアウェイチームが勝利している。両チームともに後半途中まで枠内シュートが1本もなく、引き分けかと思われたが、均衡を破ったのはリバプールお得意のプレーからだった。 また、公式戦2試合ぶりのベンチ入りとなったリバプールの南野拓実に出場機会は訪れなかった。(文:安洋一郎)


守備強度が高かった両チーム

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【写真:Getty Images】

 「対戦相手を考えれば、今季のベストゲームだった」

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 インテルのシモーネ・インザーギ監督のコメント通り、敗れたインテルも勝利したリバプールも素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 2011/12シーズン以来のCL決勝トーナメント進出となった昨季のイタリア王者インテルと3シーズン前のCL王者であり、今季すべてのコンペティションで勝ち残っているリバプールが早くもラウンド16で激突した。

 インテルは中盤の要であるニコロ・バレッラが出場停止のためメンバーを外れ、代わりにアルトゥーロ・ビダルが先発に抜擢された。一方のリバプールはケガ明けのジョーダン・ヘンダーソンがベンチスタートとなったものの、限りなくベストメンバーに近い選手で試合に臨んだ。

 両チームともに守備強度が非常に高く、試合は序盤から拮抗した戦いとなった。プレミアリーグでも滅多に剝がされることのないリバプールの強度の高いプレスをインテルが剝がす場面もあり、非常にレベルの高い試合だった。

 こうした試合展開で前半最大のチャンスを作ったのはインテルだった。16分、左サイドのイバン・ペリシッチが中に折り返したグラウンダーのクロスを、ハーフスペースに走りこんできたハカン・チャルハノールが収めて左足を一閃。強烈なシュートは枠を捉えたかのように見えたが、惜しくもクロスバーを直撃し、先制とはならなかった。

 前半は両チームともにその後も枠内シュートが1本もないまま終了。この拮抗していた展開をリバプールはどのようにして打破したのだろうか?

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