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トラブルメーカー? フランスの問題児5人。練習中に隠れてスマホゲームをしていた男、4度も相手選手に暴行を働いたDFとは?

シリーズ:問題児5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:サミル・ナスリ

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【写真:Getty Images】


生年月日:1987年6月26日
主な在籍クラブ:マルセイユ、アーセナル、マンチェスター・シティ
代表歴:41試合5得点5アシスト

 17歳で強豪マルセイユのレギュラーに定着したサミル・ナスリは、若くして「天才」と謳われた。見る者を魅了する卓越したテクニックに両親がアルジェリア移民であること、マルセイユ出身という様々な共通点からフランスの“レジェンド” ジネディーヌ・ジダンとも比較される存在だった。

 アーセナルやマンチェスター・シティでは主力として活躍した一方、フランス代表では度重なる「問題行動」もあって活躍することができなかった。ユーロ2008(欧州選手権)ではチーム最年少の20歳で代表メンバーに選出されたが、大会期間中にチームの和を乱す行為があったとされ、レイモン・ドメネク監督の構想外となった。

 ドメネクの後任となったローラン・ブランの下では20試合に出場するなど主力に返り咲き、ユーロ2012の代表メンバーにも選出されたが、相手サポーターを挑発するゴールパフォーマンスや記者団に対する暴言などの問題行動で物議を醸した。こうした振る舞いからフランス国内での評判が悪く、2016年にフランス誌『France Football』が掲載した「フランスで最も嫌われている選手」ランキングでは、元イタリア代表DFマルコ・マテラッツィ(2006年ワールドカップ決勝でジダンの頭突きを誘発)に次いで2位にランクインしている。

【了】

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