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セリエA 2年前

ACミランがインテルを苦しめた方法とは? いつもと違った攻撃の良さ、タイトル獲得へ向けた感触は…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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コッパ・イタリア準決勝1stレグ、ミラン対インテルのミラノダービーが現地時間1日に行われ、スコアレスドローに終わっている。90分間を振り返ると、ペースはほぼミランに傾いたままだった。なぜ、インテルを苦しめることができたのだろうか。(文:小澤祐作)


ミランは宿敵相手に素晴らしい内容

ミラン
【写真:Getty Images】

 インテル戦を終え、ステファノ・ピオーリ監督は次のように言葉を残した。

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「2ndレグが非常に難しいことはわかっているが、このパフォーマンスには満足している。我々はこの2年半で進歩したのだから、何かを勝ち取って素晴らしいシーズンにしたい」

 この指揮官の言葉通り、ミランは宿敵に対し素晴らしいパフォーマンスを披露した。それは、「何かを勝ち取る」可能性を十分に感じさせるものだったと言っていいだろう。

 立ち上がりからテンション高く臨んだミランは、10分にアレクシス・サレマーカーズが決定機を迎えると、11分にはテオ・エルナンデスが力強い中央突破からビッグチャンスを創出。インテルにエンジンがかかり切る前に、GKサミール・ハンダノビッチを脅かし続けたのである。

 ミランは26分、主将アレッシオ・ロマニョーリが負傷交代するというアクシデントに見舞われてしまったが、代役のピエール・カルルがうまく試合に入ったこともあってペースは乱れず。インテルを苦しめ続けていた。

 後半はさすがに勢いが落ちたものの、出るところと引くところの判断を的確に行うなど、ここでもインテルに流れは渡さず。結局この日は、90分間ミランのペースで試合が進んだと言っても過言ではなかった。

 では、なぜこれほどミランはインテルを苦しめることができたのか。

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