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アーセナル21世紀ワーストイレブン。パク・チュヨン、アルシャヴィン…期待に応えられなかった11人

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介

アーセナルMF
【写真:Getty Images】


RMF:アンドレイ・アルシャヴィン(元ロシア代表)
生年月日:1981年5月29日
在籍期間:09年1月~12年2月、12年5月~13年7月
移籍金:1650万ユーロ(約19.8億円)
クラブ通算成績:144試合31得点46アシスト

 この男のことを覚えているファンは多いのではないだろうか。アンドレイ・アルシャヴィンは、ゼニトのエースとして07/08シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を制覇した。そして、同シーズン終了後に行われたユーロ2008(欧州選手権)で大ブレイク。ベスト8のオランダ代表戦で圧巻のパフォーマンスを魅せてロシアを勝利に導き、その名を世界中に轟かせた。その活躍により、多くのクラブから注目を集めた同選手は、2009年1月に1650万ユーロ(約19.8億円)でアーセナルへやってきた。

 加入当初は見事な活躍を見せていた。プレミアリーグにもすぐ適応し、08/09シーズン第33節のリバプール戦では1人で4得点を決めてみせた。そこから2シーズンは攻撃を牽引する活躍を見せたが、目立った活躍は攻撃面のみ。守備に戻らない同選手の出場時間は徐々に減少し、11/12シーズンにはベンチや途中出場が増えていった。シーズン途中にゼニトへレンタル移籍に出されると、翌シーズンには復帰するもリーグ戦出場は7試合のみ。周囲の期待を裏切る形で、2013年夏にロシアへ帰還した。

DMF :ラサナ・ディアラ(元フランス代表)
生年月日:1985年3月10日
在籍期間:07年8月~08年1月
移籍金:290万ユーロ(約3.5億円)
クラブ通算成績:12試合0得点0アシスト

 この男がアーセナルにいたことを覚えている人は、ほとんどいないのではないだろうか。母国クラブで高い評価を受けたラサナ・ディアラは、2005年にチェルシーへ移籍。ステップアップを果たしたが出場機会はあまりなく、2007年に同じロンドンに拠点を置くアーセナルへやってきた。しかし、ここでもほとんど何も出来なかった。

 ラサナ・ディアラは同時期にフレドリク・リュングベリが退団したことで、同選手が付けていた8番を与えられた。リーグ戦7試合に出場したものの、セスク・ファブレガス、トマシュ・ロシツキー、マチュー・フラミニ、アレクサンドル・フレブがいたチームではスタメンに定着することができず、加入からわずか5ヵ月で退団となった。

DMF:稲本潤一(元日本代表)
生年月日:1979年9月18日
在籍期間:01年7月~02年6月
移籍金:フリー
クラブ通算成績:4試合0得点0アシスト

 当時のこの男の移籍報道は衝撃的だっただろう。稲本潤一は1999年のFIFAワールドユース・ナイジェリア大会で準優勝、翌年のシドニーオリンピックでベスト8進出に貢献。アーセン・ヴェンゲル監督にその才能を見出され、2001年にアーセナルへレンタル移籍を果たした。

 しかし、アーセナルでのプレーはほとんど見ることができなかった。パトリック・ヴィエラら擁したチームでは出番が巡って来ず、リーグ戦には出場できなかった。在籍した1年で出場できたのは、公式戦4試合のみ。リーグカップ2試合とチャンピオンズリーグ(CL)2試合の出場に終わり、シーズン終了後にフルハムへレンタル移籍となり、アーセナルに戻ってくることはなかった。

LMF:ヘンリク・ムヒタリアン(アルメリア代表)
生年月日:1989年1月21日
在籍期間:18年1月~19年9月
移籍金:3400万ユーロ(約41億円)
クラブ通算成績:59試合9得点13アシスト

 ヘンリク・ムヒタリアンはシャフタール・ドネツクで頭角を現し、ボルシア・ドルトムントでその名を世界に轟かせた。ドリブル、パス、テクニックなど、攻撃センスに優れた同選手はその活躍により、2016年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。その後、プレミアリーグへの適応に苦しんだ同選手は、2018年1月にアレクシス・サンチェスとのトレード+3400万ユーロ(約41億円)でアーセナルにやってきた。

 チームのエースと多額の金額により加入したが、残念ながらそれに見合う活躍は出来なかった。怪我に悩まされたムヒタリアンは、在籍した約1年8ヵ月で公式戦59試合に出場。9得点13アシストを記録したが、アーセナルが同選手にかけた金額を考えれば、十分とは言い難い。期待に応えられなかったこのMFは、2019年9月にASローマにレンタル移籍。翌年9月にはフリーでクラブを去ることになった。

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