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世界最高の中盤は誰だ? サッカー選手セントラルMF能力値ランキング6~10位。世界屈指のパサー、セリエA最高のMFとは?(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

6位:ニコロ・バレッラ(イタリア代表/インテル)

バレッラ
【写真:Getty Images】


生年月日:1997年2月7日
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
20/21リーグ戦成績:36試合3得点9アシスト

 現在のセリエAで最高のMFと評価されているのがインテルに所属するニコロ・バレッラだ。2006年からカリアリの下部組織でプレーし、退団する2018/19シーズンまで一筋でプレーしていた。19年夏にインテルへと移籍すると瞬く間に中心選手となり、同時期にイタリア代表でも絶対的な主力に定着。中盤の要として2020/21シーズンはインテルを11年ぶりのスクデットに貢献し、イタリア代表としてはユーロ2020(欧州選手権)優勝に大きく貢献した。

 バレッラは攻守の両局面で多大な貢献が期待できる万能型MFだ。172cm、68kgと小柄な選手だが、「フィジカル」能力は「78」とかなり高く、自分より大きい相手からもボディコンタクトで負けずにボールを奪い切ってしまう。また、90分間運動量が落ちないスタミナの持ち主で、ピッチの至る所に出現してチームに活力をもたらしてくれる。

 ボールを持った時の選択肢も豊富で、「テクニック」「パス」「ドリブル」の能力値はいずれも80以上となっている。特にアタッキングサードでのプレー精度は毎シーズンのように上昇しており、2021/22シーズンは遂に二桁アシストを達成。2017/18シーズンは0アシストだった男がわずか5年でアシスト数を二桁に乗せたのは並々ならぬ成長と言えるだろう。

 唯一の弱点となっているのは「空中戦」だ。前述した通り身長は172cmと小柄であり、彼の能力値でワーストの「53」となっていることからも苦手なことは明らかだ。だが、それを補って余りあるほどの運動量でピッチ全体をカバーしているためチームとしての穴にはなっていない。既にインテルの顔になっているバレッラは、カリアリ時代に主将を務めた経験もあることからサミール・ハンダノビッチに代わる次期キャプテン候補にも挙がっている。名実ともにインテルの“象徴“となる日は近いだろう。

【了】

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