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日本代表 2年前

サッカー日本代表、背番号10の系譜。過去最大の失望…。何もできなかった”最強エース”

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカW杯

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オランダ戦の先発メンバー



背番号10:中村俊輔(セルティック)
生年月日:1978年6月24日(31歳)
個人成績:1試合出場/0得点0アシスト
戦績:ベスト16

 UEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で芸術的な直接FKを決めた俊輔はセルティックでは年間最優秀選手賞に輝き、チームをリーグ連覇に導いた。しかし、09年に移籍したエスパニョールでは適応に苦しみ、南アフリカ大会を間近に控えた2010年2月に7年半ぶりのJリーグ復帰を決断。古巣横浜F・マリノスに移籍した俊輔は2大会連続で本大会のメンバーに選出され、背番号10を背負うことが決まった。

 予選から右サイドハーフで不動の存在だったが、日本代表は直前のテストマッチで低調なパフォーマンスが続いた。すると、岡田武史監督は大会直前にシステムの変更を決断。右サイドにはドリブラーの松井大輔が起用され、中村俊輔はベンチに置かれることとなった。

 日本代表は本田圭佑のゴールでカメルーン戦に勝利したが、俊輔に出番が回ってくることはなかった。続くオランダ戦は、ウェズレイ・スナイデルのゴールで先制を許すと、64分に松井に代わって今大会初出場を果たした。しかし、ゴールを割ることができずに日本代表は第2戦を落とした。

 デンマーク戦では前半に本田と遠藤保仁の直接FKで2点を先行した。俊輔の出場はなかったが、日本代表は3-1で勝利を収めて2大会ぶり3度目のグループステージ突破を決めた。ラウンド16のパラグアイ戦は膠着状態のまま時計の針が進む。得点が欲しい場面だったが、岡田監督が俊輔をピッチに送り出すことはなかった。日本代表はPK戦の末に敗れて、初のベスト8は叶わず。わずか26分間の出場に終わった俊輔は、この大会を最後に日本代表から退いている。

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