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サッカー日本代表、鎌田大地は何が違うのか? インサイドハーフで圧巻のパフォーマンス、その力を発揮するプレーとは?

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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【写真:田中伸弥】



鎌田大地が圧巻のパフォーマンスを披露

 サッカー日本代表は2日、キリンチャレンジカップ2022でパラグアイ代表と対戦し、4-1で勝利。FIFAワールドカップカタール2022に向けた強化試合で、パラグアイ代表相手に大勝を収めた。



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 約2ヵ月ぶりの代表戦となったこの試合で、日本代表はアジア最終予選時からスタメンを大幅に変更。約7ヵ月ぶりに代表に復帰した鎌田大地はフル出場を果たし、大勝に大きく貢献した。

 インサイドハーフでスタメン出場した鎌田は、試合開始から積極的にペナルティーエリア内へ侵入。11分にはニアサイドで三笘薫のクロスに合わせてポスト直撃のシュートを放つと、42分に堂安律のクロスを頭で合わせ、約1年ぶりとなるゴールを決めた。攻守で奮闘した鎌田の存在感は、後半に入るとさらに増していった。

 68分には堂安のスルーパスに抜け出してPKを奪取。76分にはペナルティーエリア右からクロスでチャンスを演出すると、81分には華麗なドリブルで相手DF2人抜き去ってシュートを放つなど、90分間通して多くの決定機に絡む活躍をみせた。

 アジア最終予選で鎌田がピッチに立ったのはわずか3試合だった。不甲斐ない結果に終わってしまったが、ここにきて完全復活。ほとんど不動となっていたインサイドハーフの競争に割って入ることになるだろう。

 最終予選で主力に定着した田中碧と守田英正の2人は堅実かつ正確なプレーが持ち味だ。豊富な運動量でピッチを駆けまわり、攻守でチームを支える。一方の鎌田は、ゴール前でその力を発揮する。

 冷静沈着にひょうひょうとプレーする鎌田は、卓越したテクニックを活かしたパスやドリブルでチャンスを演出する。味方を活かすプレーはもちろんだが、狭い局面を1人で打開するなど、違いを作ることのできるプレーメーカーだ。この男が出場することで日本の攻撃がガラッと変わる。

 パラグアイ代表戦1試合の活躍でチーム内の序列が大幅に変わることはない。だが、この試合の鎌田の活躍は圧巻だった。W杯が開催されるのは約6ヵ月後。日本代表の背番号9は、本大会までにスタメンの座を奪うことが出来るだろうか。

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