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日本代表 2年前

三笘薫・久保建英・堂安律は…。サッカー日本代表は6月4連戦で得たもの。「強豪相手にもやれる」部分とは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Shinya Tanaka,Getty Images

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サッカー日本代表は6月の親善試合4試合を2勝2敗という結果で終えた。11月に開幕するカタールワールドカップに向けて、日本代表は何を課題として見つけ、何を収穫として持ち帰ったのか。(文:ショーン・キャロル)



ワールドカップで待ち受けるは悲劇か歓喜か

吉田麻也
【写真:田中伸弥】

 ワールドカップイヤーに行われる親善試合には、より徹底的な分析の目が向けられるのが毎回のことだ。観戦者は普段以上に熱心に何らかの結論を引き出したり、改善が必要な部分を指摘したり、監督や選手らが現在やっていることに対する代案を提示しようとしたりする。

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 日本代表が戦ってきた今月のパラグアイ代表戦、ブラジル代表戦、ガーナ代表戦、チュニジア代表戦も例外ではなかった。ドイツ代表とスペイン代表の巨大な存在感が影を落とす中、ファンにもメディアにも、そしてもちろん森保一監督自身にも、考えるべき材料を大量に与えてくれた4試合だった。

 これまで日本代表が出場した6回のワールドカップ本大会も、それぞれ異なる空気感に包まれていた。各大会に向かう上での様々な周辺事情に応じて、盛り上がりや期待のレベルは大きく異なっていた。

 1998年には国全体が、とにかくフランスでの大会についに参加できることだけで幸せだった。2002年は開催国として戦う一世一代のチャンスとなった。ドイツ大会は、代表チームが期待に応えられず後退するという経験をファンが味わったおそらく最初の機会だった。かなりのスター軍団だったチームがグループステージで不甲斐なく大会を終えてしまった。

 2010年の南アフリカでは、サムライブルーは大会前の想像をはるかに上回る結果を残した。2014年は逆に、力のピークにあった選手たちが大舞台に萎縮してしまい、わずか1ポイントしか獲得できず涙ながらにブラジルを後にした。2018年は直前の監督交代もあり悲劇的な大会が予想されたが、西野朗監督と選手たちはまたも下馬評を覆して準々決勝進出目前にまで迫った。

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