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ベルギーで三笘薫は変わった。「強度は全く足りていない」サッカー日本代表で感じた世界基準【21/22欧州日本人総括コラム後編】

シリーズ:21/22欧州日本人総括コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

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 数多くの激闘が繰り広げられた2021/22シーズンが幕を閉じた。欧州各国でプレーする日本人選手たちは、果たしてどのような活躍を見せたのだろうか。今回は、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属する三笘薫のシーズンを前後編に渡って振り返る。(取材・文:舩木渉)



クラブの歴史に名を刻んだ三笘薫

三笘薫
【写真:Getty Images】

 ベルギーに渡って、三笘の意識は明らかに変わった。切れ味鋭いドリブル突破に、困難な状況でも愚直に結果を追い求める力強さが加わり、より価値のある選手になったことをオーストラリア代表戦の2得点で証明した。

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「自分自身、日本の時は通用していた部分は多かったですけど、(ベルギーで)よりいろいろな状況に適応しないといけないことが多くなって、コミュニケーションも取らないといけないですし、そういったところで負荷がかかって、ストレスに対して強くなったと思います。

プレーの中でも自分を出して、結果を出さないと試合に出られない。日本よりもコミュニケーションが取れない分、結果を出さないといけないので、結果に対する執着心は日本時代よりも増したと思います」

 代表活動から戻った三笘は、21試合出場5得点4アシストという成績でユニオンのレギュラーシーズン首位フィニッシュに貢献し、上位4クラブによるプレーオフでも6試合に出場して2得点を挙げた。残念ながら最終順位は2位となったが、1部昇格1年目のユニオンにとって奇跡とも言える1シーズンを象徴する選手の1人として、クラブの歴史に名を刻んだ。

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