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久保建英も? レアル・マドリード脱出で成功した5人。アーセナルで活躍する神童、宿敵で大ブレイクしたカメルーン人FWも

シリーズ:脱出して成功した5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:サミュエル・エトー

エトー
【写真:Getty Images】

生年月日:1981年3月10日
在籍期間:1996年7月~2000年1月
加入時移籍金:フリー
退団時移籍金:720万ユーロ(約10億円)
レアル通算成績:7試合0得点0アシスト

 レアルを去って最も成功を収めた選手は、元カメルーン代表のサムエル・エトーで間違いないだろう。15歳でレアルの下部組織に加入するも、クラブはエトーを2度もレンタル移籍に出す。しかし、当時まだ18歳にもなっていなかったエトーは、レンタル先のレガネスやエスパニョールでも出場機会を得ることは出来ず、各チームで出場した公式戦はわずか1試合。2回の期限付き移籍は大失敗に終わった。

 レアルに戻っても、ラウール・ゴンサレスやフェルナンド・モリエンテスなどからポジションを奪うことは出来ず、ベンチを温める日が続く。結局トップチームに居座ることは出来ず、在籍した2年間で7試合0得点0アシストと散々な成績となった。そして、クラブ側はエトーを売却することを決意。すると移籍先のマジョルカでは別人かのように躍動した。157試合に出場し、69得点8アシストを記録。この成績がバルセロナに認められ、エトーは2004年8月にフランク・ライカールト率いるバルセロナに移籍することとなる。
 
 そこでもエトーの勢いは落ちることがなかった。このカメルーン人FWは、ロナウジーニョやリオネル・メッシらと共にゴールを量産し、タイトルを総なめする。在籍2年目の05/06UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝では、アーセナル相手に同点弾を叩き込み、CL優勝に大きく貢献した。エトーはレアルを離れて引退するまでの19年間で個人タイトルを含む、27ものタイトルを獲得した。レアル退団はエトーにとってサッカーキャリアで最も良い決断の1つだったに違いない。

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