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なぜか…アルゼンチン代表で輝けなかった5人の名手。クラブでは絶対的な存在も…選手層が厚すぎて試合に出られなかった選手たち

シリーズ:代表で輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:パブロ・アイマール

パブロ・アイマール
【写真:Getty Images】

MF:パブロ・アイマール(元リーベル・プレート)
生年月日:1979年11月3日
アルゼンチン代表成績:53試合8得点6アシスト

 あのリオネル・メッシが自身の「アイドル」と公言しているのがパブロ・アイマールだ。身長170cmの小柄なMFは世界最高峰のテクニックと優れたアイデアを駆使してファンを魅了。バレンシアの黄金期を中心として支えた人物でもあり、日本でも高い人気を誇る選手だった。アイマールのプレーを見るために、バレンシアやアルゼンチン代表の試合をチェックするという人も少なくなかっただろう。

 そんな天才アイマールだが、代表チームではあまり活躍できなかった。53キャップを記録しているが、意外にもその半分以上が途中出場となっているのだ。大舞台での経験値も豊富ではなく、2002年日韓ワールドカップはフアン・セバスティアン・ベロン、2006年ドイツW杯ではフアン・ロマン・リケルメにそれぞれポジションを譲っている。コパ・アメリカには3度出場しているが、合計プレータイムは159分と非常に短かった。

 2007年のコパ・アメリカ終了後しばらくは怪我などの影響もあって招集すらされず。2009年にはディエゴ・マラドーナ監督から声がかかり南アフリカW杯・南米予選の1試合に出場したが、結局本大会には行けず、それがアイマールにとってアルゼンチン代表でのラストゲームとなった。バレンシアでの輝きが凄まじかっただけに、代表チームでの輝きは小さく見えてしまった。

【了】

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