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香港代表監督は何者? サッカー日本代表と対戦、北朝鮮代表率いて来日経験も【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



香港代表を率いる監督はどんな人?

 サッカー日本代表は19日、EAFF E-1サッカー選手権決勝大会の初戦で香港代表と対戦する。



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 香港代表を率いるのは、ヨルン・アンデルセン監督だ。ノルウェー出身の同監督は現役時代にドイツで活躍し、ニュルンベルクやアイントラハト・フランクフルト、ハンブルガーSV、フォルトゥナ・デュッセルドルフといったクラブを渡り歩いた。1990年にブンデスリーガ1部で得点王に輝き、250試合近い出場歴を持つ元ストライカーだ。

 主要国際大会への出場こそないものの、ノルウェー代表としても活躍。2000年に現役を引退して指導者へ転身した。その後はボルシア・メンヒェングラッドバッハのアシスタントコーチやカールスルーエ、マインツ、アウストリア・ザルツブルクの監督などを歴任し、2016年から2018年にかけて、約2年間にわたって朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表監督を務めた。

 その北朝鮮代表監督時代には、今回と同じE-1サッカー選手権に参戦して来日した。2017年大会に出場し、初戦でヴァイッド・ハリルホジッチ監督(当時)率いる日本代表と対戦して0-1の敗戦を喫した。現FC琉球のDF李栄直や、Kリーグ1部・水原三星ブルーウィングス移籍が決まったFW安柄俊らは、アンデルセン監督の北朝鮮代表での教え子にあたる。

 北朝鮮での仕事の後は、2018年6月から2019年4月まで韓国の仁川ユナイテッドで監督を務め、2021年1月に香港代表監督に就任した。

 18日に行われた大会公式記者会見でアンデルセン監督が「50年以上ぶりにアジアカップ出場権を獲得して、いい流れに乗り始めたと思っている」と述べた通り、香港代表は6月にインドで行われたAFCアジアカップ最終予選を勝ち抜いて55年ぶりの本大会出場を決めた。

「チームの新しい未来を築き上げようとしている」が指揮官が語る通り、若手選手たちも積極的に起用しながら香港サッカー界の歴史を塗り替えたのである。今大会も下は17歳から上は37歳まで幅広い世代の選手を集めて日本に乗り込んできた。

 初戦で対戦する日本代表だけでなく、中国代表や韓国代表に対しても厳しい戦いが予想される中で「現状はアンダードックであることを認めなければいけない」と語るノルウェー人指揮官だが、「非常に手強いチームが揃うこの大会で成果をあげ、チームとして成長し、学んでいきたい」と意欲的だ。

 東アジアや日本のサッカーを熟知するアンデルセン監督がどんな手腕を発揮して番狂わせを演出するか注目したい。

【了】

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