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危機的状況…。なぜサッカー日本代表戦は4980人しか集められなかったのか。惨状を招いた複数の要因とは?【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


たった4,980人しか集められない日本代表戦

 サッカー日本代表は19日、EAFF E-1サッカー選手権で香港代表と対戦し、6-0で勝利した。初出場となった町野修斗と西村拓真に2得点が生まれ、危なげなく勝ちきったが、ピッチ外で大きな問題を露呈することとなった。


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 一部のエリアでの声出し応援が認められる「声出し応援運営検証試合」となったこの試合は、政府の方針により収容人数の50%が上限となった。Jリーグ公式によるとカシマスタジアムの入場可能数は38,669人とされているため、2万弱が上限となる。しかし、実際に集まったのは上限の30%にも満たない4,980人だった。

 2017年の前回大会は初戦から順に20,806人、17,220人、36,645人という数字だった。もちろん、この時も国内組だけのメンバー構成だったが、平日だった第2戦でも17,000人を集めている。今大会でこれほどまでも観客動員数が落ち込んでしまったのは由々しき問題である。

 3月にはカタールワールドカップアジア最終予選でアウェイゲームの放映権を獲得できず、本大会出場が決まったオーストラリア代表戦がテレビ放送されないという異例の事態が起きた。日本代表戦はもはや視聴率も見込めず、かつては満員が当たり前だったスタジアムも、親善試合では空席が目立つことも多い。

 日本代表人気の凋落、日本サッカー協会の問題……。そういったものが原因から排除できるとは言わないが、実際はそんなに短絡的な話ではない。これほどまでに観客数が落ち込んだ原因はいくつも挙げられる。

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