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無駄遣いは? アーセナルの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。クラブ史上最高額の約100億円の移籍金で加入した男の評価は?

text by 編集部 photo by Getty Images

C評価(ある程度の結果を残した補強)


【写真:Getty Images】


DF:セアド・コラシナツ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)
生年月日:1993年6月20日
加入年:2017年夏
移籍金:フリー
通算成績:118試合5得点15アシスト

 ウナイ・エメリ前監督の下では左SBと左WBのファーストチョイスとして活躍し、2018/19シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)準優勝に貢献。ミケル・アルテタへの監督交代後は出場機会を確保することに苦労したが、ある程度結果を残したと言えるだろう。

DF:ソクラティス・パパスタソプーロス(元ギリシャ代表)
生年月日:1988年6月9日
加入年:2018年夏
移籍金:1600万ユーロ(約19.2億円)
通算成績:69試合6得点2アシスト

 エメリ政権ではディフェンスリーダーとして活躍し、加入1年目の2018/19シーズンは公式戦40試合に出場した。しかし、アルテタが監督に就任すると序列が大幅に下がり、21年1月に契約解除という形でチームを去った。

MF:マテオ・ゲンドゥージ(フランス代表)
生年月日:1999年4月14日
加入年:2018年夏
移籍金:800万ユーロ(約9.6億円)
通算成績:82試合1得点5アシスト

 リーグ・ドゥ(フランス2部)から引き抜いた18年夏当時は無名に近い存在だったが、エメリのチームでは欠かせない戦力として活躍。しかし、態度の悪さが規律を重視するアルテタの怒りに触れると構想外となり、今年の夏にマルセイユへと完全移籍で去った。

MF:ダニ・セバージョス(スペイン代表)
生年月日:1996年8月7日
加入年:2019年夏
移籍金:ローン移籍
通算成績:77試合2得点5アシスト

 2019/20シーズンから2年続けてローン移籍で加入していたダニ・セバージョスは、1年目こそ不動のレギュラーだったが、2年目はトーマス・パーティの加入もあって序列を下げ、完全移籍で買い取られることはなかった。

DF:ダビド・ルイス(元ブラジル代表)
生年月日:1987年4月22日
加入年:2019年夏
移籍金:870万ユーロ(約10.4億円)
通算成績:73試合4得点1アシスト

 長らくチェルシーで活躍した選手のライバルへの移籍は大きな話題となったが、加入1年目の2019/20シーズンからレギュラーとして活躍。アルテタ監督就任後に出場機会を大幅に減らす選手が多かった中でも継続して先発に名を連ねた。

DF:セドリック・ソアレス(ポルトガル代表)
生年月日:1991年8月31日
加入年:2020年冬
移籍金:フリー
通算成績:55試合2得点5アシスト

 アルテタ好みの両足を使える右SBで、2021/22シーズン後半戦はふくらはぎの負傷で長期離脱した冨安健洋に代わって多くの出場機会を得た。その際、冨安不在の穴は完全に埋められたとは言い難いが、監督が求めることを再現しようという姿勢はみえた。

GK:マシュー・ライアン(オーストラリア代表)
生年月日:1992年4月8日
加入年:2021年冬
移籍金:ローン移籍
通算成績:3試合2失点

 2020/21シーズン開幕当初、2番手GKだったルナル・アレックス・ルナルソンのパフォーマンスがあまりに酷かったため、21年冬に半年間のローン移籍で加入した。わずか半年間の在籍だったが、3試合で2失点とベルント・レノのバックアップを完璧に務めた。

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