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無駄遣いは? アーセナルの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。クラブ史上最高額の約100億円の移籍金で加入した男の評価は?

text by 編集部 photo by Getty Images

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チームを強くする手段の1つとして重要なのが「補強」である。その全ての補強が成功するに越したことはないのだが、チームの戦術にフィットする可能性が高いとされていた選手であっても失敗に終わるケースもある。今回はアーセナルが2017/18シーズンから2021/22シーズンにかけての5シーズンで獲得した全選手の補強成功度をA~Eの5段階評価で評価する。※成績は7月20日時点、『transfermarkt』を参考。



【写真:Getty Images】

FW:ピエール=エメリク・オーバメヤン(元ガボン代表)
生年月日:1989年6月18日
加入年:2018年冬
移籍金:6375万ユーロ(約76.5億円)
通算成績:163試合92得点21アシスト


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 2020/21シーズンからは低調なパフォーマンスが目立ったが、この男は間違いなくアーセナルのレジェンドである。18年冬にチームに加入すると、後半戦だけでリーグ戦二桁ゴールを記録するなどすぐにフィットした。そして2018/19シーズンにはプレミアリーグ得点王を獲得。2019/20シーズンには準決勝、決勝でそれぞれ2ゴールずつ記録し、FAカップ優勝の立役者となった。最終的なチームの去り方はあまりに残念だったが、それでも彼の雄姿はグーナー(アーセナルのサポーター)の心に残り続けるだろう。

DF:ガブリエウ・マガリャンイス(ブラジル代表)
生年月日:1997年12月19日
加入年:2020年夏
移籍金:2600万ユーロ(約31.2億円)
通算成績:70試合8得点1アシスト

 近年のアーセナルのベスト補強ともいえるだろう。圧倒的な対人戦の強さと球出しの上手さを兼ね備えるこのブラジル人CBは、ローラン・コシエルニー退団以降不安定だった最終ラインに安定感をもたらした。加入2年目の2021/22シーズンは開幕3試合こそ出遅れたが、それ以降は守備の要として大活躍。ブラジル代表にも選出されるなど飛躍のシーズンとなった。

MF:マルティン・ウーデゴール(ノルウェー代表)
生年月日:1998年12月17日
加入年:2021年冬
移籍金:3500万ユーロ(約42億円)
通算成績:60試合9得点7アシスト

 アーセナル加入から1年半しか経過していないが、その存在感は既に絶対的なものとなっている。オフザボール、オンザボールどちらの質も高く、右WGのブカヨ・サカと好連係を築いて何度もチャンスを演出している。昨季最終盤は8試合連続でキャプテンマークを巻いており、アレクサンドル・ラカゼット退団後に空席となっている“主将”に今季から就任することが濃厚だ。

GK:アーロン・ラムズデール(イングランド代表)
生年月日:1998年5月14日
加入年:2021年夏
移籍金:2800万ユーロ(約33.6億円)
通算成績:34試合39失点

 加入から1年足らずだがアーロン・ラムズデールの補強は“大当たり”と言っても過言ではないだろう。加入直後こそはベルント・レノの存在もあり、その獲得に懐疑的な意見もあったが、それをプレーで黙らせた。セービングはもちろん前任者が苦手としていたフィード面でも期待でき、最終ラインから大声を出してチームを鼓舞する姿は既にチームの中心だ。昨季終盤は前半戦と比較するとパフォーマンスが若干落ちたが、GKコーチのイニャキ・カーニャ氏との相性も良く、さらなる成長が見込まれている。

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