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Jリーグ 2年前

山田直輝が帰ってきた。川崎フロンターレ撃破、影のヒーロー。背番号10の復帰が湘南ベルマーレに与える影響とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第28節、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレが3日に行われ、2-1で湘南が勝利した。セットプレーから先制点を奪ったのは川崎だが、PKで追いついた湘南は、夏に加入した阿部浩之が古巣から後半アディショナルタイムに劇的なゴールを奪って逆転に成功した。攻撃のスイッチを入れたのは、3か月ぶりに戻ってきた背番号10だった。(取材・文:加藤健一)


帰ってきた湘南ベルマーレ背番号10


【写真:Getty Images】

 61分に茨田陽生がファウルを受けてプレーが止まると、湘南のゴール裏から拍手が起こる。サポーターの目線はピッチ脇で交代を待つ背番号10に注がれた。

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 背番号10が公式戦のピッチに立つのは6月11日以来、約3か月ぶり。山田直輝は、入れ替わる形で下がった平岡太陽が務めていた左インサイドハーフに入った。

 ブランクなどなかった。66分、杉岡大暉がボールを持つと、山田は縦へ走り出す。杉岡大暉のキックは山田が走ったことで生まれたサイドのスペースへ。パスを受けた中野はジェジエウを振り切ってゴール前に折り返す。このボールは惜しくも合わず、フィニッシュにはつながらなかったが、山田の投入は湘南が攻勢に出る合図となった。

 湘南の時間帯は続く。川崎にボールを持たれる時間は長かったが、守備の強度は落ちない。山田が入ったことでボールを握れるようにもなっていた。

 72分にはアンカーの茨田が高い位置に侵入したことでチャンスが生まれる。右のハーフスペースに忍び込み、タリクとワンツーでハーフスペースを抜けてゴール前に折り返した。瀬川祐輔のシュートは相手にブロックされたが、この試合における決定的なシーンの1つだった。山田の投入後、右で攻撃に関わる機会の増えたアンカーの茨田は背番号10がピッチで与える影響を語る。

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