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久保建英 2年前

15分の「久保建英劇場」が始まったきっかけとは? レアル・ソシエダを動かし、マンUを撃破した“ある変化”【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保建英は全て素晴らしかったわけではない



 先日のアトレティコ・マドリード戦でベンチスタートだった背番号14は、ユナイテッド戦で先発に復帰。ポジションは2トップの一角だった。

 先ほど「勝利の立役者」と評した久保だが、アンデル・バレネチェアと交代するまでの78分間、全てが素晴らしかったわけではない。とくに前半は、チームがボールこそ保持できるものの、なかなか前にパスを差し込めなかったこともあり、前線で存在感を発揮できていなかった。

 久保は試合開始2分、味方のサポートがない中ドリブルで左サイドを上がり、敵陣深くまで侵入した。これが、同選手の前半における最大のハイライトだったと言っていい。データサイト『Who Scored』によると、久保の前半のタッチ数は17回でチームワースト3位。当然シュートは0本で、パスも8本に留まっている。これだけでも、いかに前半の久保が苦労していたかわかるはずだ。

 しかし、後半はそのパフォーマンスが一変。きっかけはアルグアシル監督による修正だった。

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