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守田英正、スポルティングCPで深まる信頼。トッテナム戦の金星に貢献、指揮官も「いいことしか言えない」と絶賛する能力【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

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 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第3節が現地13日に行われ、スポルティングCPはトッテナム・ホットスパーに2-0で勝利を収めた。先発出場したスポルティングCPのMF守田英正は、72分までのプレーで確かな存在感を発揮した。(文:舩木渉)



90分から試合が動いた


【写真:Getty Images】

 劇的すぎる展開に驚くほかなかった。

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 現地13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節、スポルティングCP対トッテナム・ホットスパーは0-0のまま後半アディショナルタイムに突入しようとしていた。多くの観客や視聴者がスコアレスドローを予想したに違いない。

 ところが90分にFWマーカス・エドワーズの放ったミドルシュートによってスポルティングCPがコーナーキックを獲得したところから状況は一変した。FWペドロ・ゴンサウヴェスがコーナーキックを蹴ると、ニアサイドで途中出場のFWパウリーニョがヘディングシュート。これがトッテナムのゴールを揺らし、土壇場でスポルティングCPが先制に成功する。

 直後にさらなる交代カードを切ったホームチームは、一気に畳み掛ける。投入されたばかりのFWアルトゥール・ゴメスが左サイドを独力で突破し、名手ウーゴ・ロリスから追加点を奪って見せたのである。

 移籍市場閉幕ギリギリに加入したアルトゥール・ゴメスは、この試合がスポルティングCPでのデビュー戦。その最初のプレーでファン・サポーターに強烈な印象を植えつけた。最終結果は2-0でスポルティングCPが開幕2連勝を達成した。

 これにはトッテナムのアントニオ・コンテ監督も「私はいつも『細部が最終結果を左右する』と選手たちに言っている。勝利には値しなかったかもしれないが、敗北にふさわしい試合ではなかった」と悔しさを隠さなかった。

 スポルティングCPがCLの舞台でイングランドのクラブ相手に勝利を収めるのは、21世紀に入ってから初めての快挙だった。最後の最後で勝利を手繰り寄せたのは途中出場の選手たちだったが、最終盤まで拮抗した緊張感のある試合を作り出したのは先発した11人の働きによるところが大きい。

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